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スポーツカー将来不安説に納得できない背景3つ トヨタGR/スバルSTI…オートサロンで見た根拠

東洋経済オンライン / 2025年1月19日 8時20分

スバルについては、「STI」のコンプリートカー「S210」のプロトタイプが、サプライズで登場。ニュルブルクリンク24時間レースで培った知見を導入した、「WRX S4」ベースのハイパフォーマンスモデルだ。限定500台で、2025年春に正式発表予定。

スバルが舵を切っているEVシフトについては、トヨタとの協業モデルとスバル独自開発モデルの量産車開発を進めることが第一であり、そこにSTIがどう絡むのかは、現時点では見えてこない。

マツダは、「MAZDA SPIRIT RACING ロードスター 12R」を発表。限定200台で今秋に予約受け付けを開始する。

最高出力が200馬力に高められた2.0Lエンジンを搭載し、価格は700万円台後半。これまで、日本向けにはなかった「2.0Lエンジン搭載のソフトトップ仕様」としても、注目されている。

2023年11月、マツダは「ブランド体験推進本部」を新設し、モータースポーツ活動やグローバルマーケティングの一部などを集約した組織変革を行った。今回のロードスター 12Rも、ユーザーにとっての「ブランド体験」として捉えることができる。

あわせて、毛籠勝弘(もろ まさひろ)社長が、「電動化が進むカーボンニュートラル時代でも、マツダはエンジン開発を諦めない」とマツダの開発姿勢を改めて強調した。

ロータリーエンジンや次世代スカイアクティブエンジンなど、マツダ独自の技術について、アメリカの厳しい燃費規制に対応するべく開発を進めているという。

また、「スーパー耐久」シリーズでマツダが使用しているカーボンニュートラル燃料を、既存ガソリンに10%混ぜると、「市場にある既存車の約8%が、実質的なカーボンフリーになる計算だ」と指摘した。

スズキは、インドから輸入するコンパクトSUVの「フロンクス」が販売好調で、アウトドア向けのコンセプトモデルを公開。発表が期待されていた次期「スイフトスポーツ」について、関連する発表はなかった。

ダイハツは、一連の型式認証問題を受けての組織大変革を経て、事業全体が徐々に通常の軌道に戻りつつある印象を受けた。展示の中では、軽トラックを活用した災害対策仕様を地域と連携して開発するなど、地に足のついた活動に好感が持てた。

将来性を感じさせる3つの背景

ここまでが、東京オートサロン2025に出展した日本メーカー各社の、ハイパフォーマンス系・アフターマーケット系事業の“いま”である。

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