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スポーツカー将来不安説に納得できない背景3つ トヨタGR/スバルSTI…オートサロンで見た根拠

東洋経済オンライン / 2025年1月19日 8時20分

ハイパフォーマンス系ブランドについては、仮に経営統合が実現したとしても、「一般論で考えれば3社ブランドは継続」という見方が主流だ。

そのうえで、もっとも気になったのはホンダである。なぜならば、ホンダは今、明確に「これがハイパフォーマンスブランドだ」と呼べるものがないからだ。

ホンダには「無限」があるが、アフターマーケット用品の一部を指すブランドであり、グレードに無限の名は使われていない。

その一方、「タイプR」の名称の存在感は大きく、今回も特別仕様車「シビック タイプR RACING BLACK Package」の発売を発表した。

また、F1と2輪の最高峰レース「MotoGP」を頂点とするモータースポーツ活動では、「HRC(ホンダ・レーシング)」というホンダ関連企業が、表に出ている。今回のホンダブース内では、無限/タイプR/HRCが併存する状況にあった。 

そうした中、今回は「ホンダスポーツ」という形での訴求を発表。スポーツ、モータースポーツ、スポーティカーを融合した世界感を描いたテレビCMを公表した。

ホンダは当面、次世代ハイブリッドの「e:HEV」と、BEVの「ゼロ シリーズ」が同時進行される。ホンダスポーツの行方に注目したい。

日産の「NISMO」は、「フェアレディZ NISMO」「GT−R NISMO」「アリア NISMO」が並ぶも、大きなトピックはなく、次のステップに向かって「待機中」という雰囲気だった。

話題となったのは、1989年に登場した「R32 スカイライン GT-R」をEV化したコンバージョンコンセプトの「GTR R32EV」だが、事業の将来像はまだ見えてこない。

日産ブースで見た実用性の高い提案は、緊急時対応の「キャラバン」だ。

これまでもデザインコンセプトとしてキャラバンを使った提案はあったが、今回はルーフに既製の太陽光パネル(100kWx2)を装着し、バッテリー「リーフ」の電池モジュールをリユースした既製のケンウッド製ポータブルバッテリーを設置するなど、実用性重視で好感が持てた。

今後、日産の事業変革「ターンアラウンド」の中で、NISMOの立ち位置がどう変化するのか、また前述の「ホンダスポーツ」との協業がどう進むのかは注目だ。

ロードスター 12Rを発表したマツダ

三菱自動車については、「トライトン」や「デリカD:5」をフックとした「ラリーアート」ブランドの定着を粛々と進めている印象。さらに博報堂との協業である「NOYAMA」と絡む「ことづくり」事業があり、今後の発展を期待させる。

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