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部下困惑!「石破構文」的な話し方「改革のススメ」 ビジネス現場で「いるいる!」 話し方改善の方法

東洋経済オンライン / 2025年1月20日 7時45分

このように「石破構文」的な話し方をすると、質問への答えが遠回りになる。「結論ファースト」の話し方になっていないので、聞き手にとって要点が見えにくいという問題が生じやすい。

こうした話し方は一見丁寧だし、親切にも見える。背景や前提を押さえつつ話そうとしているからだ。ただ実際には、結論がはっきりしないまま時間だけが過ぎることも多い。意思決定すべき会議等では話がかみ合わず、混乱を招くことも多いだろう。

「石破構文」はなぜ嫌がられるのか

「石破構文」のような話し方をする上司はそれほど珍しくない。

複雑な状況を説明しようとして、あれこれ補足や経緯を説明するあまり、肝心の結論がわかりにくくなる。そんな話し方をする人は多い。特に経営者や社歴の長い管理職だ。自社のことはもちろん、業界やライバル会社のあらゆる面で、歴史や背景を知っているからだ。

ただ本人は「丁寧に説明しているつもり」でも、聞き手からすると「結局どういうことなのか」が理解できない。

だから「石破構文」的な回りくどさは会議を長引かせ、意思決定を先延ばしにするリスクが高い。

では、石破構文で話しがち人は、どのように改善すべきか。3つのポイントを紹介する。

改善する3つのポイント

(1)結論ファーストを徹底する

やはりこれだ。結論ラストではなく、結論ファーストで話すこと。

はじめに明確な結論を提示することで、聞き手は「何を話されているのか」を理解しやすくなる。その結論にいたった背景や前提を細かく話そうとすると、結論が曖昧になる。最悪なのは結論を言わず、知らず知らずのうちに終わってしまうことだ。

聞き手にとってだけでなく、話し手にとっても、まず結論を先に話すようにしよう。

(2)1センテンス1テーマ

文章でも会話でも、一文で伝えるテーマは1つにしぼる。複数のテーマを一文に詰め込むと、受け取る側は頭を整理することが難しい。

特に頭の回転が速い人は、話している途中で「●●といえば……」「いま思い出しましたが……」など、本来のテーマとは違うトピックまで織り交ぜて話しがちだ。

「1センテンス1テーマ」を心掛け、話を短くするよう意識してほしい。

(3)修飾語をシンプルに

ついつい修飾語を重ねたり、修飾節を多用してしまう人は、この書籍を読もう。本多勝一氏の『日本語の作文技術』である。文章力だけでなく、話す力もアップする。

基本は、かかる言葉と受ける言葉を、できる限り直結させること。たとえば次の文章を読んでもらいたい。

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