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もはや電車関係なく嫌だ、車内「迷惑ランキング」 マスクしない人増え「インフル大流行」に危機感

東洋経済オンライン / 2025年1月20日 6時30分

2024年度の「駅と電車内の迷惑行為ランキング」1位は「周囲に配慮せずせきやくしゃみをする」だった(写真:World Image/PIXTA)

全国の私鉄が加盟する日本民営鉄道協会(民鉄協)が毎年実施している「駅と電車内の迷惑行為ランキング」の最新版(2024年度版)が2024年12月19日に発表された。

【ランキング】「せきやくしゃみ」は電車内かどうかにかかわらず嫌だ!10年間で順位はどう変わった?2015~2024年度の「迷惑行為ランキング」を集計。男女別、年代別で「迷惑」の感じ方に差も

同年10月1日から11月30日までの2カ月間にわたって民鉄協のホームページ上でアンケート調査が行われ、5314人から回答が得られたという。今回ははたしてどのような結果となったのだろうか。

2024年度1位は「せきやくしゃみ」

2024年度迷惑行為ランキングの1位は、「周囲に配慮せずせきやくしゃみをする」。2019年度に新設された項目で、2019年度は6位、2020~2021年度は4位、2022年度は5位、2023年度は2位と順位は上昇基調にあったが、今回ついに1位となった。

新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっていた2020〜2022年よりも現在のほうが高順位というのは不思議な感じもするが、コロナ禍のときは乗客全員がマスクを着用していたからせきやくしゃみが気にならなかったと考えれば納得がいく。

【表でわかる】10年間で順位はどう変わった?2015~2024年度の「迷惑行為ランキング」を一挙集計

民鉄協は「鉄道利用時に限らず日常生活でマスクをつけることが当たり前となっていたコロナ禍から、2023年5月の外出時における行動規制の緩和を機に、電車内でマスクを外す人が徐々に増えたことで感染症に対する不安や危機感を感じた方が多く回答したとみられます」とコメントしている。

アンケート調査期間中の11月8日に「インフルエンザが全国的な流行期に入った」と厚生労働省が発表した。アンケート後には過去最悪ペースで流行が急拡大した時期もあり、周囲に配慮せずせきやくしゃみをする行為はアンケート期間中よりもさらに迷惑と感じられている可能性がある。

商業施設や飲食店内、あるいは職場や学校などでも周囲に配慮せずせきやくしゃみが気になる人は多いだろう。ましてや混雑する電車内でのせきやくしゃみが「嫌だ」という人はコロナ禍以前よりも増えているのではないだろうか。

自分は大丈夫と思っている人も突然せきやくしゃみをしないとも限らない。まさかのときに備えて、マスクを着用しないまでも、つねに携帯しておくといった対策は必要かもしれない。

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