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もはや電車関係なく嫌だ、車内「迷惑ランキング」 マスクしない人増え「インフル大流行」に危機感

東洋経済オンライン / 2025年1月20日 6時30分

迷惑行為の2位は詰めない、足を伸ばすといった「座席の座り方」。昨年度は1位で、過去10年間で見ても1位になった年が4回ある。つねに3位以上をキープしており、迷惑行為の常連組だ。鉄道会社はロングシートにくぼみを付けるなどして座席間隔を空けずに座ってもらうようにするといった対策をしているが、なかなか解決には至らない。

マスク着用減で「香り」気になる?

3位は「騒々しい会話・はしゃぎまわり」。過去10年間では2015〜2017年度と2021年度の4回にわたって1位となっている。今回は訪日外国人旅行者の迷惑行為についても調査を行っており、この項目が1位だった。列車内でインバウンド客が数人で会話している場面に出くわした人は少なくないだろう。彼らが当たり前の行為として考えていても、沈黙している乗客が多い日本の電車では目立ってしまうのは仕方がないのかもしれない。

4位は「強い香り」。具体例として香水、洗剤、柔軟剤、化粧品の香りが挙げられている。2023年度に新設され、その年は7位だった。

民鉄協は「化学製品類から発せられる香りを吸うと体調を崩されるなど、とくに通勤・通学時の人との距離が近く密接する満員電車内における懸念に対する回答とみられます」とコメントしている。コロナ収束によりマスクを着用する人が減ったり、列車が混雑するようになったりしたので、以前よりも香りが気になるようになったということなのだろう。

5位は「乗降時のマナー」。扉付近に立ち、ほかの客の乗降の妨げになる行為もここに含まれる。2020年度から4年連続で3位だったが今回は順位を落とした。

6位は「酔っ払った状態での乗車」。コロナ禍のさなかでは8〜9位だったが順位が上がった。コロナ禍が収束し、外で酒を飲む機会が増えたためのようだ。

7位は「荷物の持ち方、置き方」。リュックを背負って通勤・通学する人が目立つようになった2018年には1位になったが、その後は啓発活動が進み、多くの乗客が周囲に配慮して荷物を持つようになった。9位の「スマートフォン等の使い方」、13位の「ヘッドホン・イヤホンからの音もれ」もそれぞれ2019年に4位、2018年に5位だったが、啓発活動により徐々に改善した。これらの項目の順位が低下したことは啓発活動が功を奏した好例といえる。

エスカレーター「片側空け」は

一方で気になったのは16位の「エスカレーター・エレベーターの利用の仕方」である。鉄道各社は事故防止の観点からエスカレーターは歩かず立ち止まって乗るように呼びかけており、その意味では16位という順位の低さは啓発活動に効果があったということになるが、エスカレーターの空いている片側を歩いている人が依然として絶えない。

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