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国民・玉木氏が「ネットどぶ板」徹底してきた事情 「ポピュリズム」と「ブロードリスニング」の違い

東洋経済オンライン / 2025年1月21日 8時0分

インターネットの時代、政治は直接民主主義的になっていく流れは不可欠です。一方で、近代民主主義を設計した多くの思想家たちが言っていたのは、直接民主主義になるとどうしても直情的になるというか、ワンクッション置いて考えることができなくなるということです。

ただ世界を見渡してみると、今は議員のほうが直情的になっていたりするので、むしろその先の民意を聞いたほうが冷静になれる部分もあったりします。膨大にある情報を取捨選択して、本当の民意を探るためにAIを使ってみたりするのもありかもしれない。

誰を「民」と考えるのかを問われている

――ただ国民はときに熱狂的になり、大きな流れが冷静な意見をのみ込んでしまう場合もあります。そういった際にサイレントマジョリティの意見までしっかり吸い上げる姿勢を忘れないでもらいたいですね。

私自身も気をつけているのですが、ネット上で実際にやり取りをしている人たちだけが民意ではない。それぞれに立場があったりで本音をなかなか書き込めない人はものすごく多いです。そういった人たちの意見をくみ取る工夫は重要だと思います。

誰にでも見える表玄関で意見を寄せてもらうだけではなく、例えば、匿名でも構わないのでこのグーグルフォームに書き込んでください、みたいなことも結構やっています。

民主主義の「民主」とはいったい誰のことなのかをしっかり考えたいですね。声の大きい人だけなのか、もっと言うと、今有権者である人だけなのか。ネット上なら今有権者でなくとも15歳以上の若年層の声を広く聴けるけど、それは今の選挙では反映されない声です。

誰を「民」と考えるのか。それを政党や政治家に問われる時代が来ていると思います。

▼前編

青山 和弘:政治ジャーナリスト、青山学院大学客員研究員

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