1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

「フジテレビ問題」の根源は"経営不在"にある 2010年代から「一人負け」に陥ってしまった

東洋経済オンライン / 2025年1月21日 9時20分

だが2000年代以降、市場環境が変化したことにあまりにも鈍感だった。そればかりか、宏明氏同様のワンマン経営に走り、「院政」を強いて人事権を手放さなかった。社長に選ぶのは過去に功績があるものの経営手腕には疑問な人物ばかり。

2021年にフジテレビの社長になった金光修氏は経営手腕があると期待されていたがなぜか2022年に交替し、そのあとで社長に就いたのが港浩一氏だ。「夕焼けニャンニャン」でディレクターを務め、「とんねるずのみなさんのおかげです」をヒットに導いた制作者だが、経営者としては当初から疑問視されていた。

社長になってさっそく往年のヒット番組名をもじって復活させた「オールナイトフジコ」が編成された。港社長へのゴマスリではと感じたのは私だけではないだろう。深夜にシロウト女子大生をいじる、時代遅れのお寒い番組だ。

日枝氏の独裁といまのフジテレビ上層部の「経営」意識のなさはこれまでも指摘されてきたが、今回こそメスが入るのではないか。

幸い、現場には優秀な社員も多く、ヒットドラマを生みだしている。バラエティも昨年の「27時間テレビ」で若者と共感する方向性を見出した。上層部が変われば十分再生できるはずだ。いっそ、社員一丸となってクーデターを起こせばいい。自分も同じことをやったのだから、日枝氏に文句を言う権利はない。

境 治:メディアコンサルタント

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください