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返信、締切り忘れに「失念していた」が反感買う訳 「バタバタしていて」「忙しくて」も職場では禁句

東洋経済オンライン / 2025年1月22日 8時10分

不測の事態に相手に誠意を伝え、あなたの評価を極力落とさない方法をお届けします(写真:Fast&Slow/PIXTA)

待ち合わせに遅刻しそう。メールの返信を忘れていた。ビジネスで起こる「ヒヤリ」な場面。相手の信頼を失ってしまうのではないかと焦りますね。相手に誠意を伝え、あなたの評価を極力落とさない方法を、『我慢しない、侮らせないビジネスパーソンの処世術 戦略としてのずるいマナー』から一部抜粋・再構成のうえお届けします。

遅刻の連絡は「確定前」。相手に会ったら謝罪のみ

他社での打ち合わせや外で待ち合わせをするとき、不測の事態にも対応できるよう約束の時間に余裕を持って向かうことは基本のマナー。しかし、ときには電車の遅延など、不可抗力によって遅刻してしまうこともあります。

やむを得ず遅れてしまう場合、押さえるべきポイントは2つです。1つめは、間に合わない可能性が出てきた時点ですぐにお知らせすること。

遅れることが決定的になったタイミングではなく、遅れる「かもしれない」段階で第一報を入れます。ここでは「車両事故のため」など簡単に理由を添えておきます。また、相手にとっては何分遅れるのかも気になるところ。予測の範囲で伝えておきましょう。

2つめのポイントは、現地に到着したときの言葉の選び方です。理由は告げず、「大変お待たせしてしまいまして申し訳ありません」と誠心誠意、謝罪の言葉を述べるに留めましょう。遅れた理由は到着前に伝えているので、基本的には不要。もちろん尋ねられた際にはお答えしてかまいません。

遅刻してしまった身としては、第一声で遅れた理由や、それが不可抗力であることを伝えたいところですが、ここはあえて告げないのが「ずるさ」です。

「遅れてすみません!どうやら総武線で信号機故障があったようでして。おかげで振替え輸送で遠回りすることになってしまって。10分前に着くように出たのですが、30分も余計にかかっちゃって……。申し訳ありませんでした」

開口一番このように言い訳を述べられたら、仕方ないとはいえ気持ちのよいものではありません。理由を述べたところであなたの評価が上がるわけでもありません。

【到着前】

(アナウンス)ただいま〇〇付近の信号機に不具合がありましたため、現在確認中につき電車に遅れが生じております。現在復旧の目処は立っておりません。

(メールやチャットで)「恐れ入ります。ただ今、〇〇線の信号機故障で遅延が発生しており、遅れる可能性がございます。復旧時間など、状況がわかり次第ご連絡いたします。大変ご迷惑をおかけし申し訳ございません。」

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