1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

上司必見「叱られたくない世代」に好かれる叱り方 「人手不足の時代」に問われる叱り方の重要性

東洋経済オンライン / 2025年1月23日 8時10分

「注意したほうがいいことはあるけれど、ヘタに叱って辞められたり、モチベーションが下がったら困る……」そんな悩みを持つ上司・先輩へ、「嫌われない」「むしろ好かれる」叱り方をお伝えします(写真:metamorworks/PIXTA)

いま、多くの企業が人手不足に悩み、離職を防ぐことは喫緊の課題となっています。

だからこそ、部下の離職を恐れて叱るべきときに叱れない上司が増えています。管理職に「部下を叱るな」という指示を出す会社もあるほどです。ただ、部下の良くない点に見て見ぬふりを続けているだけでは、現場は立ち行かなくなります。

そこで、経営心理士として1200件超の経営改善を行い、経営心理士講座を主宰する、一般社団法人日本経営心理士協会代表理事の藤田耕司氏の著書『離職防止の教科書――いま部下が辞めたらヤバいかも…と一度でも思ったら読む 人手不足対策の決定版』から一部を抜粋・再編集し、部下を叱る際の留意点についてお伝えします。

叱るべきときに叱ることは上司の重要な仕事

私は経営心理士として、人間心理に基づいた経営改善をする仕事をしています。

【書籍】「離職の理由と対策が体系化されている」「事例が豊富で明日から使える」と話題の『離職防止の教科書』

その中で「叱り方」についてもよくご相談を受けます。

ルールを破ったときなど、叱るべきときに叱らないと、部下は「この上司は叱らないんだ」と学習し、また同じことを繰り返します。

周囲も「あの人、あんなことしてるのに叱られないんだ。じゃ、自分もやっていいのかな」と思い、同様の行動を取るようになるおそれがあります。

そうなると組織の統率がとれなくなります。

また、近年は人手不足の会社も多く、「いま部下に離職されたら現場が回らなくなる」と離職を恐れて部下を叱れないというケースも増えています。

それによってサービスの質が下がり、クレームが増える、ネガティブな口コミを書かれるといったことも増えています。

そのため、叱るべきときに叱ることは上司の大切な仕事です。

しかし、叱り方を間違えると部下から嫌われ、離職に至ることもあります。

そのため、叱り方には細心の注意を払う必要があります。私は部下の心理に基づいた叱り方を指導しています。

まず留意すべきことが、「叱る際も部下のプライドを守る」ということです。

人間には自己防衛のためにプライドを守ろうとする本能があり、プライドを傷つけられると心を閉ざして、相手と距離を取ろうとします。

そのため、プライドを傷つける叱り方をすると部下との関係が悪化します。

では、プライドを傷つけずに叱るには、どのように叱ればよいのでしょうか。

いくつかの方法がありますが、そのうちの1つが「本人の存在を肯定したうえで、部分的に叱る」という方法です。

相手を肯定しながら叱る

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください