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スズキ「ソリオ」3気筒エンジン化は吉と出るか フェイスデザインやパワートレインを大幅変更

東洋経済オンライン / 2025年1月24日 12時0分

その後、2016年に変革が起こる。ダイハツが開発・生産を担う「トール」、そのOEM車のトヨタ「ルーミー」と兄弟車「タンク」(現在は生産終了)、同じくトールのOEM車であるスバル「ジャスティ」の計4モデルが一斉に発売されたのだ。当ジャンルの将来性に目をつけたトヨタやダイハツ、スバルの一挙参入により、スズキ独占だったコンパクトハイトワゴンは、あっという間に競合ひしめく一大セグメントとなった。

2020年に登場した現行ソリオについて

そんなコンパクトハイトワゴン市場をリードしてきたのがソリオと、そのライバルとなるルーミーだ。ソリオの現行モデルは、2020年12月にフルモデルチェンジを受けた4代目で、1.2L・4気筒エンジンを搭載するガソリン車と、発進時などにモーターがエンジンの駆動力をアシストするマイルドハイブリッド車を用意。車体のサイズ拡大による広い室内はもちろん、荷室空間も拡大し35Lスーツケースを5個収納できる広さを確保するなどで、より使い勝手も向上させたことが主な特徴だ。

また、2022年の一部改良では、1.2L・4気筒エンジンに走行用モーターやコンパクトで伝達効率に優れたオートギアシフト(AGS)をマッチングした独自のハイブリッド車も追加。モーターのみで走行するEVモードなども備えることで、WLTCモード値22.3km/Lという高い燃費性能も実現。さらに2023年には、車線を逸脱しそうになった際にドライバーのステアリング操作を支援する「LDP(車線逸脱抑制機能)」を追加するなど、細部にわたる熟成を図っている。

2025年の一部仕様変更で新しくなった点について

そんなソリオとカスタム仕様のソリオ バンディットの新型は、まず、いずれもフェイスデザインを刷新したことがポイントだ。ソリオは、フロントグリルにあるメッキの配置を横方向に広げることで、伸びやかで堂々としたデザインに進化。また、ソリオ バンディットは、フロントグリルの縦ラインをバンパー下部まで伸ばしたほか、鋭角的な形状のメッキ加飾などにより、立体的かつ上級感あるデザインを採用する。

筆者は、東京オートサロンの会場で実際に現車を間近で見たが、とくにソリオ バンディットの顔つきは、かなり迫力があり、コンパクトサイズとは思えないほどの存在感を示していた。スズキの担当者によれば、従来モデルのソリオ バンディットは、「他社モデルのカスタム仕様車と比べ、やや商品力が弱い傾向にあった」のだという。

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