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Kōki,がアイスランド映画の主演を獲得した事情 監督は両親が日本のセレブとは知らなかった?

東洋経済オンライン / 2025年1月24日 9時30分

日本の観客はどう受け止めるか

一方、歳を取ったクリストファーを演じるエギル・オラフソンは、俳優ではあるものの意外な選択でもあった。彼はアイスランドで昔から有名なシンガーで、映画スター。セックスシンボルとしても知られてきた人で、内向的な一般人であるクリストファーのキャラクターのイメージと、一見、かなり違う。しかも、パーキンソン病と診断されたばかりだったのだ。

「この映画の話を持ちかける少し前、彼は、もう舞台で歌わないと発表した。そんな彼に、私は、この役をやりたいならば、一緒に乗り切ろうと言ったよ。疲れても大丈夫だからと。

彼は日本が舞台となるシーンのほとんどすべてに登場するけれども、1日8時間以上の撮影は無理なので、日本でのロケは1週間延ばさなければならなかった。だが、彼と一緒に仕事ができて、本当に良かったよ。彼自身の葛藤は、映画にさらに深みを与えてくれたと思う。生きることの意味を。このジャーニーは、エギルにとって最後の大きな挑戦だったんだ」

コルマウクルの“直感”によって集まってきたさまざまな役者たちの演技は、日本の観客の心にどう響くだろうか。

猿渡 由紀:L.A.在住映画ジャーナリスト

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