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この1年で「売れた・売れなくなった商品」トップ30 物価高が続く中で人々は何を買っているのか調査

東洋経済オンライン / 2025年1月25日 7時50分

この1年で「売れた・売れなくなった商品」トップ30

商品の値上げが続く一方で、実質賃金はなかなか上向かない。こうした状況は消費動向にどう影響しているのか。全国のスーパー、コンビニ、ドラッグストアなど、約6000店舗の販売動向を追っている「インテージSRI+」のデータを基に、2024年に「売り上げが伸びた商品」をランキング化した。

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「売り上げが伸びた」商品トップ30の顔ぶれ

売り上げが伸びた商品1位の靴クリーナーは、スニーカー用のシートタイプに牽引され、前年比150%まで伸長。革靴用の靴クリームが中心の市場であったが、コロナ禍に加速したオフィスカジュアル化により、スニーカー用の需要が拡大している。

革靴よりもスニーカーを履く機会が増える夏場には、前年の約2倍に販売金額が伸びた。シートタイプは持ち運びしやすく、突然の雨などでスニーカーが汚れた際、その場でさっとふけることも人気の理由として挙げられる。

2位のパックは、シートマスクを中心とする基礎化粧品だ。有名タレントの美容本をきっかけとするシートマスクのブームが前年から続いている。手軽に使える目元のしわ対策の商品がシニア層などに支持されたことや、アジア圏を中心とする訪日客に高価格帯のシートマスクが人気となったことなども寄与した。

同じく基礎化粧品では、11位の美容液はアンチエイジング効果を訴求する高価格帯商品が売れている。物価高を背景に節約志向が強まる中でも、必要なセルフケアにはお金をかけていることがうかがえた。

また、5位にはリップクリームがランクイン。活況なインバウンド需要だけではなく、マスクをつけずに外出することが増えたのも売り上げを伸ばす要因となった。靴クリーナーや基礎化粧品と同様に、新型コロナの5類移行後に人流が回復してきたことが販売増につながっているようだ。

3位のコメは、8月には前年比172%まで伸びた。宮崎県・日向灘で起きた地震に関連して、南海トラフ地震臨時情報が出された際に品薄情報が拡散したことでパニック買いが起き、販売金額が急伸した。

その後は急激な値上がりにより販売数量の伸び悩みがみられたものの、価格上昇が販売金額を押し上げている。主食系の食品では、パックご飯などの米飯類が10位に入った。コメが品薄となった8月に前年比156%まで伸びており、備蓄需要だけではなくコメの代替需要も取り込んだものとみられる。

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