「TikTok」の代替になる?ひしめくアプリの実力 世界一のショート動画プラットフォームに何が
東洋経済オンライン / 2025年1月25日 9時20分
10~20代に絶大な人気を誇るTikTok。ショート動画SNSの代表格として世界中で人気のサービスだ。スマートフォンに特化しているため、基本的に投稿する動画は縦画面で撮影または編集したものが使用される(画像:TikTok)
アメリカで1月19日、ショート動画SNSアプリ「TikTok」の国内利用を規制する法律が発効された。これに伴い同サービスは一時停止されたが、1月20日に新しい大統領となるドナルド・トランプ氏が、条件付きながらTikTokを存続させる考えを示したため、十数時間後に復旧した。
とはいえ、この不安定な状況で、ほかのサービスへの引っ越しを模索するユーザーも多数出ているようだ。日本で規制されることはないが、TikTok代替のショート動画アプリが今後、世界的にブレークする可能性もあり、この機会にチェックしておきたい。
TikTokとは? そして何が?
アメリカの最高裁判所は、中国ByteDanceが所有する人気ショート動画SNS「TikTok」に安全保障上の問題があるとして定められた法律を1月19日に施行した。これによりTikTokやByteDanceが提供する一連のアプリがアメリカでサービスを停止したのだ。
【写真で見る】写真共有SNSとして人気を誇るInstagramに用意されている「リール」機能には、ユーザーが最大90秒まで(条件付きで最大180秒)のショート動画をシェア可能
ただ、この停止は1月20日に新しい大統領となるドナルド・トランプ氏が、TikTokを条件付きながら存続させる考えを示したため、十数時間後に復旧した。現時点でトランプ氏は具体的な対応を打ち出しておらず、今後の動向は流動的だ。
TikTok以外にも同様の体験を提供するショート動画アプリはいくつもある。多くの企業が過去数年間、自社製品内でTikTokのクローンを構築しており、いくつかの新興企業も、このアプリの優位性に挑戦しようとしている。
TikTokのルーツは2016年に中国でリリースされたDouyin(抖音)というショート動画アプリだ。Douyinは、2017年にダンスバトル機能を追加したところ、これが若年層に受けて人気が拡大した。さらにアメリカで人気を得ていたリップシンク(いわゆる口パク)動画アプリ「musica.ly」を買収し2018年に統合。Douyinとmusica.ly両アプリの良いところを取り込んで誕生したのがTikTokということになる。
TikTokは中国外での展開にあたり、各国の音楽著作権管理団体と提携・協力関係を構築し、著作権管理された楽曲をユーザーが自由に動画に使用できるようにしている。
TikTokに投稿できる動画は、当初は15秒までという短さだった。その後は段階的に延長され、現在は最長10分までの動画が投稿可能だ。これほどの長さになると、ブログの動画版である「Vlog」など幅広いコンテンツを投稿できる。いまや、TikTokは総合的な情報発信プラットフォームとして活用されるようになりつつある。
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