共通テスト「ニュースがわかれば一発」の中身 冤罪事件や、インバウンドなど…様々な話題
東洋経済オンライン / 2025年1月26日 7時50分
受験生の皆さんは、受験で必要な各科目を勉強するだけではなく、日頃のニュースも追っていますか? 『東大生が読み解く ニュースが1冊でわかる本 2025年版』を上梓した東大カルペ・ディエムの西岡壱誠さんが、受験対策として、時事ネタを学ぶことの大切さを語ります。
ニュースが絡んだ問題が出題
1月18日・19日に、2025年度大学入学共通テストが実施されました。今回の共通テストは、新しい学習指導要領に対応した最初の試験であり、必修科目に「情報Ⅰ」が追加されたほか、地歴公民の再編、国語に大問が追加など、従来から大きな変更点がありました。
とはいえ、変わらない傾向もありました。共通テストでは時事を絡めた問題が多く出題される傾向にあります。極端な話、ニュースを知っていれば解けてしまうような問題も出題されるのです。
今回の記事では、2025年度の共通テストで、実際にどのようなニュースが取り上げられたのか見ていきたいと思います。
たとえば、社会科の「公共」第3問の問4では、日本における犯罪と刑罰に関する問題が登場しました。
問題文には「被告人が有罪なのか、無罪なのかを決めるのは、本当に難しいこと」「人が人を裁くときは、公正な裁判に努めなければならない。それでも冤罪が生まれることはある」という一文が含まれており、冤罪への備えとして、裁判をやり直す「再審」の制度があることを知っているかが問われていました。
実際の問題を見てみましょう。
問4
生徒Cと生徒Aは、日本における犯罪と刑罰の関係について、次の会話をした。会話文中の空欄「ア」・[イ]に入る後の記述のa~cの組み合わせとして、最も適当なものを、後の①~⑥のうちから一つ選べ。
(前略)
C:裁判所で刑事裁判をいくつか傍聴してきたけど、被告人が有罪なのか、無罪なのかを決めるのは、本当に難しいことだと感じたな。
A:そうだね。人が人を裁くときは、公正な裁判に努めなければならない。それでも冤罪が生まれることはある。そういう場合に備えて[ア]があるということを学んだね。
(中略)
選択肢
a:判決の判断材料となった事実認定に合理的な疑いがもたれるような証拠が見つかったときに裁判をやり直す仕組み
b:犯罪被害者やその家族の被った損害を回復するために、国が給付金を支給する仕組み
c:罪を犯した20歳未満の少年について、保護や教育を通じた矯正を目指す仕組み
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