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共通テスト「ニュースがわかれば一発」の中身 冤罪事件や、インバウンドなど…様々な話題

東洋経済オンライン / 2025年1月26日 7時50分

2000年代以降、日本政府はインバウンド政策を推進し、外国人観光客が国内で消費活動を行うことで経済活性化を図ってきました。しかし、近年はその数が急速に増加し、観光地がインフラ面で対応しきれていないという状況が発生しています。受験生に対しては、近年の日本が抱える観光の課題を考えさせたいという出題者の意図が見受けられます。

この「観光」、今回の共通テストではほかの教科でも題材として登場しました。

「地理総合 地理探究」第4問の問4では、「世界の多くの国・地域では、産業における観光業の重要性が高まっている」と示したうえで、4カ国の国際観光収支のグラフから日本、スペイン、タイ、ドイツを判別するという問題が出題されました。

日本ではインバウンド(日本への観光客)が急速に増加している一方で、アウトバウンド(日本から海外に行く観光客)は長年の不況により減少傾向にある、ということを知っていると答えが出る問題でした。

また、意外なところでは、「数学IA」第2問[2]のデータの分析に関する問題で、47都道府県における外国人宿泊者数と日本人宿泊者数が題材とされていました。

散布図の読み取りや、外れ値の数え上げに関する問題が出題されましたが、「外国人宿泊者数は増加傾向にある」という前提知識がある受験生は問題の内容を理解しやすかったのではないかと思います。

情報Iでも観光客に関する問題

今年度の共通テストから新設されたことで話題となった「情報I」でも、同様に外国人観光客に関する統計が題材に用いられました。観光庁が公開している「旅行・観光消費動向調査」のデータをもとに、グラフや散布図を読み解くなど、データからわかることを考察するという問題でした。

これらのデータの分析の題材として、外国人の旅行者に関するデータが用いられたということは、外国人観光客の増加がそれだけ身近なニュースであることの証左であると言えるでしょう。

このように、今年度の共通テストにおいて、いわゆる「時事ニュース」を背景とする問題が数多く出題されました。日頃からニュースに慣れ親しみ、社会問題について自分の頭で考えている人ほど、受験で大きなアドバンテージを得ることができるのです。

西岡 壱誠:現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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