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禅僧が勧める「起きてすぐ不安が消える」朝の習慣 ジョブズが毎朝鏡の前でしていた「問いかけ」

東洋経済オンライン / 2025年1月28日 7時0分

面白いのは、それで3行だけ書き終わっても「ここでストップ」とはならないこと。もう勢いがついているので、そのまま難なく書き進められます。

朝から1日「禅即行動」

さらにいえば、その日1日を不安なく生きられるかどうかは、1日の始まりである朝を「禅即行動」で過ごせるかどうかにかかっています。

参考までに、私の朝の習慣をご紹介します。

私の起床は朝4時半。「よし!」と気合をひとついれて、温かい布団から飛び出ると、部屋の窓やお寺の門、戸を開け放ちます。清廉な朝の空気を室内に取り込むためです。そうして、窓際で朝日を全身に浴びながら、大きく深呼吸すると、冷たく新鮮な空気が身体の隅々まで行き渡るのを感じます。

起床して朝日を浴びるまでわずか数分ですが、その日1日を禅即行動で過ごす準備が整います。

朝4時半起きは無理でも「今より15分(できれば30分)早く」起きてはいかがでしょう。それだけで気持ちに余裕が生まれますし、不安をはねのける力も湧いてきます。

そして、ぜひとも朝の「掃除」をしてください。

「一掃除、二信心(いちそうじ、にしんじん)」。最初にやるべきは掃除であって、信心はそれが済んでからという言葉があるぐらい、禅は掃除を大切にします。

なぜなら、掃除と心の状態は、密接に関係しているからです。

部屋のほこりやちりを払うことは、私たちが生きているうちに心に積もったほこり、つまり妄想、思い込み、執着などを払うのと同じ。部屋をきれいに磨き上がれば、私たちの心もまた、生まれたままの輝きを取り戻すのです。

「出勤前に、悠長に掃除なんてしてられない」という人は、今朝は机の上だけ、明日は水回りだけといった具合に、掃除する範囲を限定しても結構です。

ただし、短い時間であっても「心を込めて、丁寧に」掃除をしてください。あなたが磨いているのは、何よりも大切な自分自身の心なのですから。

朝から禅即行動。これができれば、すがすがしい気持ちで1日を始めることができます。そんな1日を積み重ねれば、一生が変わる。そう思いませんか。

朝を大切にするといえば、アップル創業者のスティーブ・ジョブズにも、毎朝の習慣がありました。

若い頃から禅に強く影響を受け、自身の結婚式も仏式で執り行ったジョブズ。乙川弘文和尚という曹洞宗の禅僧に師事をしたことでも知られています。

ジョブズは毎朝、鏡に映る自分を前に、こう問いかけていたそうです。

「お前が今日やるべきことは何だ。それは本当にお前が望んでいることか。他にやるべきことはないのか。もう一度、今日やるべきことを考えろ」

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