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「認知症予備軍」早期発見する重要な"8つのサイン" 「物忘れ」「料理の味が変わった」に要注意

東洋経済オンライン / 2025年1月29日 7時50分

●アルツハイマー型認知症

認知症のうち、全体の約6〜7割を占めます。記憶をつかさどる海馬の萎縮から始まるため、もの忘れなどの記憶障害が起きます。他にも見当識障害、実行機能障害が主な症状です。

●レビー小体型認知症

脳細胞のなかにレビー小体と呼ばれる特殊なたんぱく質が留まることで、アルツハイマー型認知症と同様の障害、さらに幻視・パーキンソン病症状が表れます。アルツハイマー型認知症に次いで多い認知症のタイプです。

●脳血管性認知症

血管が詰まり脳細胞が壊死したり、出血により脳細胞がダメージを追ったりすることで発症する認知症です。脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などが原因となるケースが大半となります。アルツハイマー型認知症と同じ障害や、身体麻痺、言語障害になることもあります。

●前頭側頭型認知症

前頭葉や側頭葉の変性・萎縮で引き起こされる認知症です。社会的認知障害や同じ行動の繰り返し、言語障害や記憶障害を引き起こしやすいのが特徴です。

ほかにも、正常圧水頭症やアルコール依存症、うつ病などに認知症を引き起こす可能性があるといわれています。これらに関しては、原因となる病気が改善することで認知機能も正常に戻るケースもあるようです。

アルツハイマー型認知症に対しては「アリセプト(一般名ドネペジル塩酸塩)」といった治療薬が以前から使われているほか、2023年12月にはアルツハイマー病による軽度認知障害及び軽度の認知症の進行を抑制する「レケンビ(一般名レカネマブ)」が日本で発売されました。

ただし、どの薬も症状の進行抑制の効果は期待できますが、完治に至るのは難しいとされています。よって認知症にならず、発症をできる限り遅らせるためには、MCIの段階で気づき対策を打つことです。

MCIを察知する8つのチェックリスト

MCIは、認知症と診断される一歩手前の状態を指します。もの忘れはあるものの日常生活に支障はなく、言うなれば健常と認知症の中間といったところでしょうか。ただし放置するのは危険で、1年で約5〜15%が認知症に移行すると言われています。

他方、1年で約16〜41%の方は健常な状態になることもわかっています。よって、認知症にならないためには自分自身や家族のMCIのサインを察知したうえで、行動改善に努めることが肝心です。

具体的には、以下の8つのチェックリストに該当する項目があれば、MCIを疑われます。

①もの忘れをするようになった

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