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「認知症予備軍」早期発見する重要な"8つのサイン" 「物忘れ」「料理の味が変わった」に要注意

東洋経済オンライン / 2025年1月29日 7時50分

②物事を覚えるのに時間がかかるようになった

③料理の腕が落ちた、味付けが変わった

④掃除や洗濯といった家事がテキパキとこなせない

⑤時間・場所の把握が苦手になった

⑥薬の管理ができない

⑦気分が沈むことが多くなった

⑧頑固になった、怒りっぽくなった

何を話したかったかを忘れてしまうといった「もの忘れ」はMCIのサインです。同じ話・質問を何度もしたりするのも兆候と捉えてよいでしょう。水の出しっぱなしやコンロの火のつけっぱなしなどにも要注意です。

認知機能が低下すると、複雑・手間がかかることを避けようとします。もの忘れがあると調味料の入れすぎや入れ忘れによる味の変化、手の込んだ料理も面倒で作らなくなる傾向が見られます。

感情表現が乏しくなったり、気持ちが沈むことが多い、かたくなに心を閉ざしたり怒りっぽくなるのもMCIのサインです。認知症では社会的認知機能に障害が起きると述べましたが、その前兆が見られます。

これらに共通するのは、以前はできたことができにくくなった、感情のコントロールが難しくなったという点です。

それこそ周りから変化を指摘され、カッとなり怒ってしまったなら、MCIの疑いがあります。自身を納得させるのは難しいでしょうが、かかりつけ医など身近な医療機関を訪ねることです。

MCIの予防・改善で最も効果的なのは、生活習慣病の予防・改善です。生活習慣病とは言わずもがな、食事や運動などの生活習慣を起因とした病気の総称で、糖尿病や高血圧、肥満、脳卒中、脳梗塞、脂質異常症などが具体的な疾患として挙げられます。

これらは認知症とも深くかかわっており、例えば糖尿病はアルツハイマー型認知症のリスクが2.1倍になるとも。中年期に高血圧の方は高齢期にアルツハイマー型認知症や血管性認知症になりやすいとも言われています。

多くの研究では中年期で肥満の方ほど認知症になりやすいことが報告されており、太らないことは認知症予防策の1つです。脳卒中の後は認知機能低下や認知症を発症するリスクが高く、中年期の総コレステロールが高いと、アルツハイマー型認知症の発症リスクが高くなるとこも明らかになっています。

40代から対策するのがおすすめ

このように、生活習慣病の予防・改善が認知症は言うまでもなく、MCI予防にも好影響を及ぼすのです。高齢期を迎えてからでは大変なので、遅くとも40代から対策を始めることをおすすめします。

例えば、高齢者を対象とした調査では、週3回・週2時間以上といった定期的な運動は認知症リスクを抑え、反対に認知症になった方の13%は運動不足が関連されているとされています。定期的な運動をしている人とそうでない人が5年後に認知症になる原因を調査したところ、前者は後者より認知症リスクが31%低いことも示されています。

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