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SNS時代の異業種交流「つながる相手」の見極め方 受け身の姿勢では「役立つ人脈」は作れない

東洋経済オンライン / 2025年1月30日 18時0分

本当につながりたい人がいるのならば、パーティーに行ってもいいし、自分からどんどんアプローチするべきです。

たとえば、あるパーティーに自分がつながりたい人が参加することがわかったのであれば、万難を排してスケジュールを調整し、そのパーティーに参加して、必ず名刺交換をして、つながるようにします(私は普段名刺を持ち歩きませんが、自分がつながりたい人が参加するパーティーでは必ず名刺を持参します)。

パーティーが終わった後は、必ずメールで御礼をして、「今度お茶をご一緒しましょう」「今度ランチでもご一緒にいかがでしょうか」のように、次につながる言葉を加えたりします。必要な人にはものおじせず、積極的にアプローチすることが大切です。

パーティーなど人が集まる場は、「誰かとつながる場」ではなく、「つながりたい本命の人とつながる場」と捉えるのであれば、意味があります。

ではなく、パーティーで不特定多数の人に「名刺交換をしてください」と頭を下げるのであれば、その時間を自分磨きに使って、「名刺交換をしてもらえませんか?」と頭を下げられる人になったほうがいい。あるいは、自分がつながりたい本命の人とつながる日に備えて、自己研鑽をしたほうがいいのです。

社交の場は「出会った後」のほうがはるかに大事

時間には、価値ある時間と価値のない時間があります。資産になる時間と負債の時間がある、と言い換えてもいいでしょう。

目の前、目先のことに対して一生懸命行動をしているのに、その行動が将来価値のある時間に結びついていない人が多い気がします。今の行動を将来の価値ある時間に結びつける必要があります。

たとえば、人に誘われてパーティーや食事会に参加したとします。けれども、その出会いが1年後、2年後に役立つ出会いになっていません。

すごく面白そうな人だから会いたい。その気持ちはわかりますし、何かしら自分の人生にヒントがあるかもしれない。けれども、結果的にはその場だけ「面白い人に会えた。あー、面白かった!」で終わってしまいがちです。

その人に会って聞いた話を、自分の価値に変える必要があります。でも残念ながら多くの人が、価値に変える能力を持っていません。

出会いから何か生まれることはあります。事実です。しかし、出会いから何かを生み出せるのは、価値に変える能力がある人に限ります。ほとんどの人にとって、パーティーや食事会に行く理由は、「暇だから」あるいは「寂しいから」「1人でいたくないから」です。

どうしても行きたいからと、多少忙しくても自分の時間を捻出してまで参加する人は案外少ない。能動的ではなく、受け身の姿勢で時間を使っている人があまりに多いのです。パーティーや食事会、イベントは、本当に行きたいときだけ行き、行った以上は、必ず出会いを価値に変えましょう。

井上 裕之:いのうえ歯科医院理事長

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