「中国人観光客2.0」日本に求める"6つのサービス" 「"爆買"の次に来るもの」北京大学MBA生の考察
東洋経済オンライン / 2025年1月30日 8時10分
→ 例:試合の見方や応援スタイルを紹介する中国語のガイドパンフレットを用意すると、初めて観戦する方でも楽しめる工夫になります。
【3】地域独自の体験プログラム
アウトドアなら、森林セラピーや農家体験、漁村での漁業体験などを通じて、都会では味わえないスローライフを楽しめるプランは注目度が高いです。地域の文化や歴史を活かして開発した体験商品は、訪れる価値を高める決定打となり得るでしょう。
中国人観光客は、1つの都市に長期滞在するケースもありますが、複数都市や地域を周遊する旅行スタイルも増えています。
また、今までは大都市を中心に観光をして終わりだったのが、地方に足を運び、日本のローカルな伝統や地域体験を求める中国人観光客が増えています。
そのため、地方自治体や近隣事業者が連携して周遊ルートを整備し、交通機関や宿泊施設をセットにしたパッケージを提案することで、滞在日数や1人あたりの消費額アップが期待できます。
たとえば下記のようなプランが考えられます。
「大都市観光」から「地方観光」へのニーズの拡大
【4】「黄金ルート+α」の周遊プラン
「東京→富士山→京都→大阪」の黄金ルートに加え、さらに地方の温泉地や国立公園、離島などを組み合わせれば、新しい旅の発見を提供できます。
1回の訪日で複数エリアを巡るため、移動の手間が面倒と感じる方には、乗り放題の観光パスや荷物宅配サービスをセットにしたプランが喜ばれます。
【5】広域連携のサービス
複数の市町村や県が連携して、共通の割引クーポンやデジタルパスを発行すると、地域をまたいだ旅程が作りやすくなります。さらに、SNSの公式アカウントやキャンペーンを共同で行うことで、インフルエンサーの活用やクチコミ拡散をより大規模に仕掛けられます。
→ 例:乗り放題チケットと周辺アトラクションの割引クーポンをひとつにまとめ、中国語のパンフレットや特設サイトでわかりやすく案内します。
【6】ローカルならではの「ディープな日本」を知るサービス
大都市圏と違う自然環境や食文化、伝統芸能など、地域特有のリソースはその地域に足を運ぶ決め手になります。
近年は「定番観光地はもう行ったので、次はディープな日本を知りたい」というリピーターが増えているため、地方の魅力を発掘・再編集して発信することが重要です。
爆買から爆体験へ。大都市から地方へ。
中国人観光客のニーズはコロナ前よりも遥かに成熟化し多様化しています。
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