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東武線「20年で大躍進」流山市内の駅に何がある? 子育て世代急増、"昔からあるニュータウン"も

東洋経済オンライン / 2025年1月30日 6時30分

東武アーバンパークラインの流山おおたかの森駅。同駅でつくばエクスプレスと交差する(撮影:鼠入昌史)

平日の昼間でも、行き交う人の絶えないのが千葉県流山市の流山おおたかの森駅だ。

【最初に写真を見る】意外に知らない?「昭和の駅前風景」も。運河、江戸川台、初石、流山おおたかの森。東武アーバンパークラインの流山市内の駅には何があるのか?

つくばエクスプレスと東武アーバンパークラインが交差するこのターミナルの周りには、いくつもの大型商業施設が取り囲み、さらにその外側には巨大なマンションや一戸建てが集まる住宅地。2005年につくばエクスプレスが開業すると同時に街が“誕生”し、急速に発展してきた。

10年前と比べても「見違えた」

東武柏駅管区の副管区長で流山おおたかの森駅長の齋藤博明さんは「10年ほど前に柏駅の助役をしていましたが、そのときと比べてもまったく見違えましたね……」と嘆息する。

齋藤駅長によると、東武流山おおたかの森駅は毎年おおよそ2000人ずつのペースで乗降客が増加中。もう間もなく春日部駅に並ぶほどなのだとか。

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「平日の通勤通学もそうなのですが、土日がすごいですよね。流山おおたかの森駅周辺の商業施設に買い物に来られる方がたくさん。昼間は線路沿いを散歩している保育園の子どもたちを見かけることがありましてね。我々も声をかけて電車のカードを配るなどしています」(齋藤駅長)

人口減少時代にあって、小さな子供がいるファミリー層が移住。小学校が次々にできて、それでも足りないなどと言われるほどの流山。人口減に苦しむほかの都市からすれば、まさに垂涎の存在といっていい。

その背景にあるのは、いうまでもなくつくばエクスプレス。ただ、同時にそれと交差する東武アーバンパークラインの存在も欠かせない。流山おおたかの森は、2つの路線が交わることによって、これほど皆がうらやむ大成長を見せたのだ。

学生たちの姿が目立つ駅

齋藤駅長が預かるアーバンパークラインの流山市内のほかの3駅は、そうしたおおたかの森の発展を下から支える、小粒であってもピリリと辛い、そんな存在の駅ばかりだ。まずはいちばん北、流山おおたかの森駅から最も遠い運河駅を訪ねてみよう。

運河駅は、その名の通り利根運河のすぐ近くに置かれた駅だ。橋上駅舎の東口から線路に沿って北に歩くと、すぐに利根運河を渡る橋が見えてくる。運河の先には東京理科大学のキャンパスがあって、若い学生たちの姿も目立つ。ちなみに、運河を渡った北側はもう野田市である。

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