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セブン「高級コンビニ化で客離れ」の"残酷な結末" スーパーのコンビニ化進む中、戦略が迷走中?

東洋経済オンライン / 2025年1月30日 8時40分

この背景には中食需要の増加がある。リクルートが発表している「外食&中食動向」によれば、中食の市場規模は2017年度が1兆1614億円だったのに対し、2023年度は1兆4087億円で、20%の上昇を見せている。

コロナ禍を経て落ち着きつつはあるものの、共働き世帯の増加や単身世帯の増加に伴って確実にその需要は増えていると思われる。ニーズがあれば、各社それに対応するのは当然だ。

また、スーパー業界自体が総合スーパー(GMS)よりも食品専門スーパーの勢いが強いこともあり、コンビニの土俵にスーパーが入り込んできている。

誤解を恐れずいえば「スーパーのコンビニ化」ともいえる事態が進行しているのだ。

いま、一番勢いのあるオーケーはコンビニをどう迎え撃つか

特に最近、食料品で勢いのあるスーパーを見てみよう。

まずはオーケーだ。「EDLP(エブリデイ・ロー・プライス)」をモットーに特売日を設けず、徹底した安売りを行うことで知られる。地域にある価格競合店よりも安く販売する「競合店対抗値下げ」など、意欲的な試みでも人気を博している。

そんなオーケーは惣菜・弁当を激安価格で販売。中でも人気なのが、「三元豚のロースかつ重」。お値段は税抜き339円。500円以内とは驚きである。

実際に食べてみたが、カツはかなり厚く、消費者から見える部分ではコストカットの風を感じない。体感コスパがとても高いのだ。

これ以外にもお弁当棚には税抜き299円の弁当などもあり「激安弁当」として知られている。

さらにコンビニと否応なく比較してしまうのが、おにぎり。コンビニの定番商品だが、安いものではなんと税抜き70円という、まさかの2桁価格。企業努力に敬服してしまう。コンビニおにぎりが150円前後になりつつある時代、こんなにありがたいことはない。

また、惣菜で根強い人気なのがピザ。店内で手作りされた直径30センチほどのピザが税抜き498円という価格である。

また、1/4カットでの販売も行われており、そちらは100円台。筆者は「チェリートマトのマルゲリータ」を買ってみたが、値段はなんと税抜き129円。駄菓子の値段である。

単身者だと、ピザを1枚食べ切るのはなかなか難しいから、このカットはとても嬉しい。ただ、1/4カットでも相当でかいので、少食な人は要注意だ。

そういえば、セブン-イレブンも宅配ピザを始めることを発表していたが、こちらはマルゲリータで780円。セブンにとってはかなりの強敵だろう。

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