セブン「高級コンビニ化で客離れ」の"残酷な結末" スーパーのコンビニ化進む中、戦略が迷走中?
東洋経済オンライン / 2025年1月30日 8時40分
こうした意味で、コンビニ弁当・惣菜の値段や買いやすさ、量などの点で相当有利な戦いを進めているのがオーケーである。コンビニの数には負けるものの、今後さらに数を増やしていけば、少しだけ距離が遠くてもオーケーへ……という動きに十分なり得るクオリティである。
「食のテーマパーク」ロピアは、「コストコ×ドンキ×食」
オーケー以外にも、特に食品分野で名前を聞くことが多くなったのがロピアだ。神奈川県の精肉店を発祥とするスーパーで、生鮮食品のみならず惣菜・弁当にも大きく力を入れる。
中に入ってみると、目立つのは商品のPOPやディスプレイ展示。広告が何枚も上から吊るされ、そこには手書きの荒々しい宣伝文句が書かれている。「ドンキ」のようだ。
同社は「食のテーマパーク」を目指して、楽しい売り場空間の構築に注力している。
また、ロピアの特徴が「日本版コストコ」という異名を取るほどの商品の「大きさ」。
私が見ている中でも「豚切り落とし」が100g79円と激安で、なおかつ1パックのサイズがA4の紙ぐらいのサイズがあった。でかすぎる。
「ドンキ×コストコ」という、交わらなそうな2つの小売店の特徴を「食」に特化して行っているのがロピアだといえば、わかりやすい。安さ・多さ・楽しさを兼ね揃えるということで、コンビニと比べてもその強さがわかるだろう。
こうした特徴は、惣菜・弁当コーナーでもしっかり活かされている。それぞれの惣菜にはその見どころがびっしりと書かれ、「買ってください」といわんばかりの”圧”がある。
ピザが1枚で399円…!
オーケーと同じく、こちらにもピザが売っている。価格帯は500〜800円だが、この日は税抜き399円。セール価格でオーケーよりも安くなっていた。ロピアでは度々セールが行われていて、これも、人気の一つである。
また、コンビニとの比較でいえば、「小林さんちのおにぎり」は鮭といくらが大量に入っているインパクト抜群の見た目で税抜き298円。これ1個でお腹いっぱいになりそうだ。
他にも500円以下の弁当などが並ぶ中、筆者は「カルボナーラペンネ」を買ってみた。
税抜き555円(税込み599円)とゾロ目。しっかりと量が入っており、1つ食べるだけで相当お腹いっぱいになる。
これをコンビニ各社のカルボナーラと比べてみると、ファミマは税込み498円で少し安い。ただ、量はロピアの方がしっかり入っている印象を受ける。
ローソンは税込み599円で、完全に同じ価格。セブン-イレブンは同じような「大盛カルボナーラ」を税抜き580円で販売しており、数十円高い設定だ。
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