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"M-1"1点差で4位に「エバース」の大躍進の裏側 「桜の木の下」ネタが話題、実は苦労人の一面も

東洋経済オンライン / 2025年1月30日 13時30分

神保町よしもと漫才劇場に所属が移ると、少しずつウケるようになった。ちょうどコロナ禍に入ったことで、ファンの出待ちが禁止になり客層が変わった可能性もあるという。『コロコロチキチキペッパーズのよろチキチャンネル』のYouTube動画(2024年9月11日配信回)の中で、佐々木は「お笑いファンのお客さんになったら、野球ネタとかもウケるようになって」と語っている。

いずれにしろ、神保町の劇場でエバースはみるみる存在感を示し、それまで格上と感じていた芸人とも「戦える」と自信を持つようになった。昨年3月には、劇場のネタバトル「Jimbochoグランプリ」でM-1王者になったばかりの令和ロマンを抑えて総合優勝。今や劇場の顔となっている。

今年1月には、地上波初となる冠番組『エバースの知らぬが冠』(テレビ朝日。全4回)がスタート。その勢いは、わかりやすくバラエティーにも波及し始めている。

番組内容は、全4回で構成された町田のドッキリ企画。かねて町田の面白さは、芸人たちの間で知れ渡っていたようだ。佐々木曰く、「心はナルシスト」で楽屋では芸人仲間とほとんどしゃべらない。その“格好つけ”のスタンスが仇となり、「舐められにいってないのに、全員に舐められてる」状態になっているという。182cmと高身長の割に、なぜか威圧感がないのも親しまれる理由の1つだ。

コンビの力関係は、佐々木が100に対して町田が0。同居生活をしていた時期は、部屋の掃除や洗濯など生活全般の家事を町田が担い、佐々木はひたすらネタを書いていたという。賞レースで優勝した場合の取り分も「19対1」に決め、『NHK新人お笑い大賞』の賞金50万円のうち、町田は2万5000円だけを受け取ったという。

もちろんコンビ間での事情があってのことだろうが、そんな町田のキャラは「粗品のロケ」のYouTube動画(2024年1月31日配信回)でも垣間見えた。今年1月には、『チャンスの時間』(ABEMATV)にも出演。町田がバラエティーで活躍する日はそう遠くないかもしれない。

M-1に求められるカリスマ性

「平場で(筆者注:キャラが)下りてない人は、ネタにカリスマ性があんのよ。だから、(筆者注:令和ロマンは)M-1に出るこの2年の間だけテレビに出まくってないのよ。それがやっぱりちゃんと下りたり、『イジられて腹見せる』をやんなかったからネタにカリスマ性があるままいけたんだよね、真空ジェシカと令和ロマンは」<YouTubeチャンネル「BSノブロック~新橋ヘロヘロ団~」の動画(2025年1月6日配信回)より>

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