1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

若手「この転職先どう思います?」上司に聞く感性 史上最も「転職しやすい時代」に離職を防ぐ方法

東洋経済オンライン / 2025年1月31日 8時5分

ところがその新人を現場の上司が怒鳴りつけて、入社2カ月で辞めました。

その報告を受けたとき、しばらく動けずに途方に暮れていました。

後日、怒鳴りつけた上司に話を聞いたら、『ちょっと叱ってすぐ辞めるような奴はいらないですよ。もっと根性のある若手を採用してください』と言われ、根本的に認識がずれていると思いました」

私が離職を防ぎたいとのご相談を受けた際、まず経営者や人事の感覚と現場の管理職の感覚にずれがないかを確認します。

「今は募集をかけてもなかなか人が採れない。あるいはこれまでより高い給与を提示しないといけない。そのため、離職されると採り直すことが難しい。だからこそ離職者を出さないマネジメントをしていかなければいけない」

この認識を現場の管理職が持っているかということです。

そして、部下を定着させることも「仕事」として捉えてもらえるように、仕事の定義を改めてもらいます。

そこに実効性をもたせるために、人事評価制度も部下の定着・部下の育成に関する要素の比重を大きくしていきます。

こういった対応を行うだけでも離職率は下げられます。

人が辞めない組織作りに取り組むことの重要性

人を採用するのも、人を定着させるのも難しい時代です。それを象徴するように人手不足の倒産は過去最多を更新しています。そしてこの流れは今後さらに加速していくと見込まれています。

そのため、これからの時代に勝ち残るためには、離職率の低い組織を作ることができるかどうかが大きなカギを握るでしょう。

こういった背景を踏まえ、今のうちから人が辞めない組織作りにぜひ取り組んでいただければと思います。

藤田 耕司:経営心理士、税理士、心理カウンセラー

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください