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平気で「減塩食品」を買う人が知らない残念な真実【再配信】 健康志向の人も盲点!「3つの落とし穴」とは?

東洋経済オンライン / 2025年1月31日 17時30分

つまり、「舌感塩度」の低いものは、それと気づかず食べすぎてしまい、結果的に「塩分の摂り過ぎ」になってしまう危険性があるのです。

加工技術が向上したとはいえ、やっぱり減塩・低塩食品はどうしても「物足りなさ」があります。そうなると、結果的に「量」が増えてしまうのです。

【落とし穴2】物足りないから、倍量を使ってしまう

「減塩梅干し」も、塩分だけでなくうま味が抜けてしまっているから、1個では足りず、2個、3個と、つい食べたくなります。

「減塩しょうゆ」も、もちろん昔よりははるかに改良されてきてはいるけれど、やはり普通のしょうゆに比べるとおいしさが足りないのは否めません。物足りないからたくさん使ったり、かけたりしてしまいがちなのです。

そうでなくても減塩食品は「少しぐらい食べすぎても大丈夫」と油断しがちです。

50%カットの減塩しょうゆを「物足りないから」と2倍使ったら、「2分の1×2=1」で塩分摂取量は結局、同じになってしまいます。いくら減塩でも、たくさん食べたら意味がないのです。「食塩の摂取量=塩の濃さ×食べる量」と、ぜひ覚えておいてください。

【落とし穴3】「減塩食塩」はおいしくない

A美さんは「減塩食塩」も購入しています。「これを使えば、料理全体の塩分が減らせるから便利」だというのです。

食塩は「NaCl(塩化ナトリウム)」ですが、このナトリウムの代わりに、「塩化カリウム(KCl)」を一定量使ったものが「減塩食塩」です。半分を塩化カリウムに置き換えれば50%、食塩をカットできます。

塩化カリウムもしょっぱさはあるのですが、ちょっと苦みがあって、ちょうど昆布に吹いた白い粉みたいな味です。正直言っておいしいとは私には思えません。我慢して使っている人もいますが、私はあまりおすすめしませんし、「減塩食塩」は腎臓病などで、カリウムを控える必要のある人は、もちろん使えません。

日本人は塩の摂り過ぎであり、減塩を心がける必要がある――。これはまったくその通りですが、安易に「減塩食品」に頼ることで、かえって塩分の摂り過ぎになってしまうという、まさにそのことを私は訴えたいのです。

しっかり漬かった梅干しは少量で十分。2個も3個も食べられません。塩鮭だって、しっかり塩が入ったものは、何切れも食べられません。

あくまで私見ですが、「減塩梅干し」より、いい塩でしっかり漬かったものを、少量味わうという食べ方のほうがいい​と思うのです。

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