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平気で「減塩食品」を買う人が知らない残念な真実【再配信】 健康志向の人も盲点!「3つの落とし穴」とは?

東洋経済オンライン / 2025年1月31日 17時30分

しょうゆだって、減塩しょうゆをバシャバシャかけるよりも、昔ながらの製法で作った「良いしょうゆ」を少なめに使うほうがよっぽどおいしいし、減塩につながると私は考えます。

和食でも「工夫次第」で減塩は十分可能

そしてなにより大事なのは「薄味に慣れる」「素材そのものの味を味わう」という味覚づくり、舌づくりです。

うちの家族も私も、市販のスナック菓子やカップ麺を食べ切れません。味が濃すぎるからです。また仕事で市販のお弁当をいただくこともありますが、ほとんどのものが味が濃くて、あとからのどが渇きます。

家でいつも食べているのは和食ですが、外のご飯は、家の食事としょっぱさが全然違うので、舌がビックリしてしまいます。

味は「慣れ」です。最初は「味が薄い」「物足りない」と思っていても、続けていけば舌が慣れてきます。つまり、日ごろから素材の味を生かした「薄味の調理」を心がけていれば、自然と減塩も達成できるのです。

ちなみに、私が開発した「安部ごはん」は「和食だから塩分が多いのでは?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。市販の「◯◯の素」を使わず、「魔法の調味料」をベースに手作りするため、かなり塩分は控えめです。和食であっても手作りすれば、心配するような塩分過多にはならないのです。

たとえば、私が開発した「超ヘルシー豆乳太平燕(タイピーエン)」は、市販のチャンポンの素を使うより塩分が半分近くなるようにしつつも、海鮮の旨味がスープに溶け込んでクセになる味わいになるよう、熊本名物「太平燕」を家庭で手軽に作れるようにアレンジしました。また、「さっぱりトマト酸辣湯(サンラータン)ラーメン」では、塩を控えめにし、トマトの酸味を生かすことで、スープのおいしさを引き立てるレシピにしています。

安易に「減塩食品」に頼らなくても、工夫次第では、塩分の量を減らすことは、誰にだって十分可能なのです。

みなさんもぜひ和食で塩分控えめの「健康的な食生活」を送っていただきたいと思います。

安部 司:『食品の裏側』著者、一般社団法人 加工食品診断士協会 代表理事

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