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357円「日本のチョコレート」がじわり人気の理由 旬の果物を使った「日本の四季」がコンセプト

東洋経済オンライン / 2025年2月1日 8時0分

四季折々を体現するチョコレート

ブランドが生まれた2003年に発売され、ブランドの知名度を引き上げた商品だという。

また日本の四季に合わせたチョコレートづくりをコンセプトに、旬の果物などを積極的に使っている。例えば毎年春に発売されるのが、桜の花びらをモチーフに使った商品。夏季にはスイカを取り入れた商品を発売したこともある。

なお、旬の果物ではないが、「フルーツポップ」「フルーツパレショコラ」など、果物を使った商品も、味や形状でブランドを特徴づけている。

このように、日本らしさを取り入れていることが、ベルアメールの強みの一つだといえるだろう。

新商品はデザイナーと共同で開発

では、これら日本的な美しさ、味を特徴とするチョコレートはどのように作られているのだろうか。

まず、新商品の開発時には、シェフだけでなくデザイナーがかかわり、味や形状を決めているそうだ。

これは、ジェイ・ワークスがお菓子などのパッケージの会社としてスタートしたことと関係している。

だからこそ、造形がパッと目を引いて、パッケージデザインとも一体感のある商品づくりが実現しているわけだ。

また製造は大田区、久が原の工場で行われている。「工場」というと機械による大量生産を思い浮かべるが、機械が使われるのはブランドの看板商品「パレショコラ」の土台を作る工程のみ。あとは職人による手作業で行っているそうだ。

手作業だからこそ、常時100種、バレンタイン時期にさらに100種というような、バラエティに富んだ品揃えが可能になっている。

また使用するチョコレートは数十種類に及び、その配合も微妙に調整している。まず、日本は気温や湿度の変化が激しいため、季節によってチョコレートの配合を変える必要があるのだそうだ。そのほか、素材との組み合わせによってもチョコレートの種類、配合を変えている。

そのほか、ベルアメールが商品づくりとともに重視しているのが価格設定だという。品質に対して手頃な価格はブランドの魅力の一つでもあるからだ。例えばパレショコラは統一価格で1枚357円、ボンボンショコラ4つ入りのギフトは1512円となっている。とはいえ近年のカカオ豆の高騰は業界の課題であり、同社でもできる限りのコスト削減に注力しているそうだ。

さて、バレンタインデーといえば「愛の告白」がセットになっていたものだが、そんな習慣は今では「昭和っぽい」と言われてしまうだろう。

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