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下痢をむやみに薬で止めようとする人の盲点 下痢の原因は何なのかを考えて対策をする

東洋経済オンライン / 2025年2月2日 8時20分

理想の便は3条件で「黄色から茶褐色」「太さはバナナぐらいの太さ」「程よい硬さ」であると良いです。自分の排便を継続的にみることで、自分の食べたものを理解しやすくなり、身体の健康度合バロメーターにもなりますのでぜひやってみましょう。

前述したような理想の3条件から外れているときは、食物繊維を増やしてみたり、水分摂取を増やしたりしてみましょう。なお、サプリメントの食物繊維では、良いという研究結果は今のところありませんので、食品由来の食物繊維摂取で試してみてください。

食生活の改善で効果がないときに、下剤を検討する

下剤の使い方は、便秘になったから、いきなり使うのではありません。まずは食生活で対応をすることがベースです。その上で、効果がない時に下剤を上乗せで、使います。これが標準的な便秘の治療です。

ステップ1 食品由来の食物繊維を摂取する

まずは食生活の改善を行います。食物繊維を増やしたり、水分の摂取を増やしたりします。食物繊維のサプリメントは使わず、野菜や海藻などの食品由来の食物繊維の摂取を試してみてください。

ステップ2 腸管内に水分を増やす薬を検討する

腸管内に水分を増やす薬としては、酸化マグネシウムがあります。服用することで、便に水分が集まりやすくなり、便の硬さが緩和されます。

ステップ3 腸管刺激の薬を検討する

座薬(坐薬)や浣腸などの腸管刺激の薬は、効果は大きいのですが副作用の腹痛などが起こりやすいことも知られています。 また、長期間使い続けることはあまり良くないとされていますので、期間を定めて使います。 市販薬でも売られていますが、継続して腸刺激薬を使わなければならない状態になりそうであれば、一度、医療機関を受診しましょう。

下痢止め薬は必要最低限の利用を!

通勤電車に乗っていて、仕事が嫌だなと思っていると、ストレスで急にお腹が痛くなる……。なんてことは誰でもあるはずです。製薬会社の調べによれば、2人に1人はそういう経験をした人がいるようです。しかし、駅のトイレに駆け込むも、どのトイレも使用中で大変な思いをしたという人も少なからずいるでしょう。

そんな時に下痢止めの市販薬があれば……と考えがちですが、下痢止め薬は必要最低限の利用に止めておくことが正解なのです。まず、なぜ下痢になってしまうのか? その原因から突き止めていきましょう。下痢になる理由はいくつかあります。

電車で下痢になる人のほとんどは、過敏性腸症候群(IBS)の疑いがあります。最近、腸脳相関といって、腸と脳が密接につながっているということが、さまざまな研究によって明らかにされています。腸からの指令で、脳が変調をきたすこともありますが、脳からの指令で腸が変調をきたすこともあります。

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