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小5レベルの言葉こそ相手にちゃんと伝わる理由 難しい言葉をそのまま使う人が気づいてないこと

東洋経済オンライン / 2025年2月2日 15時30分

チエ:そっか、相手のためを思っていても、嬉しくない言葉だってあるよね。

私の叔母さんも誕生日を迎えたときに「アラフィフおめでとう!」って言われて、「素直に誕生日が喜べなくなってきたんだよね」って言いながら表情が曇ってたっけ……。そうしたら、「もらって嬉しい言葉」ってどんなものなのかな?

メイメイ:それは、「その人に関係していることで嬉しいか」ですよね。

例えば私は猫ですから、ドッグフードをもらっても嬉しくないですけど、キャットフードだったら嬉しいし、ちゅ~るなんかも嬉しいですね(じ~っ)。

チエ:何その目……、わかったわかった、あとでちゅ~るあげるから。

メイメイ:……約束ですよ? ちゃんと猫のCIAOちゅ~るですよ。犬用のWanちゅ~るじゃなくて。

チエ:はいはい。

メイメイ:気を取り直して……。

「嬉しい言葉のプレゼント」は、実は日常でもたくさん見つかりますよ。

「あっ、この言葉は自分に言われている!」って感じる言葉です。別の言い方をすると「あー、それあるある」ってハッと膝を打つような言葉や、ありありと情景を想像できる言葉なんかも当てはまります。

例えば、書店に貼ってある万引き防止ポスターで「STOP! 万引き」と書いてあったとします。チエさんがもしも万引きを企んでいるとしたら、どう思いますか?

チエ:そんなこと絶対企まないけど、「STOP! 万引き」なら気にしないで万引きしちゃう人もいるかも……。

メイメイ:そうですよね。それなら、もうちょっとインパクトがある強い言葉だとどうでしょう。

万引きは、すべて警察へ通報します。

万引き犯もおじけづきそうな言葉

チエ:「STOP! 万引き」よりドキッとするかも。お店のバックヤードで警察官に囲まれているような様子がちょっとイメージできるからかな。

メイメイ:それでは、私が万引き防止ポスターの中で一番優れていると思う、コピーライターの中尾孝年さんが作られた書店の万引き防止のポスターの言葉を見てみましょう。

「求ム!一撃必殺」
内容:店番をしながら万引き犯をこらしめる楽しいお仕事です。
資格:正拳突き、ハイキック、背負い投げ、タックルなど技は問いません。
備考:一撃必殺の方優遇します。
※破壊力に応じて、時給up!
※交通費・プロテイン費支給
(大洋書店 万引き防止ポスター)

チエ:おぉ……これなら思わず「この店で仮に万引きをして見つかったら、とんでもなく懲らしめられそうだ」なんて気持ちになりそう。

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