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小5レベルの言葉こそ相手にちゃんと伝わる理由 難しい言葉をそのまま使う人が気づいてないこと

東洋経済オンライン / 2025年2月2日 15時30分

名作といわれるキャッチコピーや企業からのメッセージなんて、実は小5レベルくらいの言葉で構成されているんですよ。例えば、こんな感じです。

なにも足さない。なにも引かない。
(サントリーピュアモルトウイスキー山崎/サントリー)

おしりだって、洗ってほしい。
(ウォシュレット/TOTO)

愛は食卓にある。
(キユーピー)

あした、なに着て生きていく?
(アース ミュージックアンドエコロジー)

ほらっ、どれも小学生でも理解できる言葉でしょう。

チエ:ほんとだ! 難しい言葉も奇抜な表現もないわね!

メイメイ:難しい言葉は、もっともらしく言うときや権威付けをしたいときには有効ですけど、意外とそういう場面って普段の仕事ではなかなかないですよね?

むしろ、難しい言葉がコミュニケーションをややこしくしていることもあるくらいです。

チエ:それってもしかして、カタカナ言葉ばかりの専門用語を使う人も同じこと?

仲間内だけで通用する言葉になっていないか

メイメイ:そうですね、「オミットされた企画の再プレに向けた、次回のMTGのアジェンダですが、外部CDのアサインについてです」なんて言われても、仲間内では通用するかもしれませんが、そうじゃない人にとってはチンプンカンプン。「嬉しい言葉のプレゼント」にはなりませんよね。

チエさん、軽く練習してみましょうか。「オミットされた企画の再プレに向けた、次回のMTGのアジェンダですが、外部CDのアサインについてです」を小学生でも使える言葉で言い換えると……?

チエ:「オミット」ってなんだろ? 「おー、みっともない」みたいな?

メイメイ:「省く」や「却下する」といった意味でしょう。

チエ:アジェンダは、「議題」だったよね。CDって何? 音楽のあれじゃないよね。

メイメイ:CDは略称で、正式名称は「クリエイティブディレクター」といいます。

広告や映像制作の現場で、制作全体の指揮を執る、スポーツチームでいうところの監督みたいな立場の人ですね。

チエ:そうなのね。だったら、「却下された企画を再提案するにあたり、次回の会議の議題としては、外部のクリエイティブディレクターを誰にするかです」ってこと?

メイメイ:そうです! そう言った方が誰にでもすぐに間違いなく伝わりますよね!

POINT

斬新な言葉より、相手のことを思った言葉を使おう。

手代木 聡:電通西日本コピーライター、クリエイティブディレクター

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