べらぼうで脚光「平賀源内」才能溢れる彼の失敗 今風にいう「フリーランス」としても活躍した
東洋経済オンライン / 2025年2月2日 8時30分
NHK大河ドラマ「べらぼう」で主役となった、蔦屋重三郎(つたや・じゅうざぶろう)。重三郎は20代前半で吉原大門前に書店を開業し、書籍の販売と出版をスタート。浮世絵師を巧みにプロデュースし、「江戸のメディア王」として名を馳せた。一体、どんな人物だったのか。また、重三郎が活躍したのがどのような時代で、どんな歴史人物と接点があったのかも気になるところだ。江戸時代中期に花開いた町民文化や、時の将軍の徳川家治やその側近らの人間関係とともに、この連載で解説を行っていきたい。連載第5回は、大河ドラマ「べらぼう」でも脚光あびる平賀源内について解説する。
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自由奔放に見えるが苦労もあった平賀源内
蔦屋重三郎がいかに出版人として活躍したかは、彼の名が残された出版物の数々から想像することができる。
「蔦屋重三郎」と最も早く記されているのは、安永3(1774)年7月に刊行された『細見嗚呼御江戸(さいけんああおえど)』だ。その『細見嗚呼御江戸』には、平賀源内が「福内鬼外(ふくうちきがい)」の名で序文を寄せている。
ならば、2人には何かしらの交流があったのではないか……という着想から、大河ドラマ「べらぼう」では源内にもスポットライトがあてられることになった。
多岐にわたるジャンルで名を残した平賀源内は「飄々とした神出鬼没の自由人」というイメージが強い。だが、今でいうところの「フリーランス」になるにあたっては紆余曲折があった。
現代社会では「会社に辞意を切り出しにくい」という理由から「退職代行サービス」の利用者が増えているが、実は源内もまた、「辞めにくい職場」には苦慮していた。
平賀源内は享保13(1728)年に四国東部の高松藩志度浦(現:香川県さぬき市志度)で、米を管理する「蔵番(くらばん)」を務める父のもとに生まれた。
のちに「江戸の天才発明家」として名を馳せる才覚が、幼少期からすでに発揮されていたらしい。さまざまなからくりをこしらえては、家人や村人たちを感心させた。13歳頃から藩医のもとで本草学や儒学を学んだとされている。
源内が数え年で22歳のときに父が亡くなると、家督を継いで父と同じく蔵番に就いた。やがてその博識ぶりが評価されて、藩主・松平頼恭(よりたか)に御薬坊主(おやくぼうず)として仕えることになる。
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