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妻子を残して単身東京に「仕事留学」10年目の部屋 そろそろ大阪に戻る道も視野に入れつつ惑う40代

東洋経済オンライン / 2025年2月3日 7時50分

力強く道を切り開いてきた大野さんだが、実はそろそろ大阪に戻ることも考えているという。

「東京生活も10年目ですから、仕事留学というには長すぎる。東京で得たマーケティングのノウハウと人脈を生かして、大阪でも同様の仕事はできるのかなと」

大阪で同じ仕事を展開するなら、10年ぶりに家族と一緒に暮らすことにもなる。それに関しては、心配ごともあるそうだ。

「東京に出てくるときに小学生だった長女はもう高校生ですし、幼児だった長男は中学生になりました。昔は僕も頻繁に大阪に帰っていたのですが、今は2カ月に一度ぐらいしか帰らないので、大阪では妻を中心に家庭がまわっている状態です。

その家に僕が戻ると仮定して、特に娘との関係には苦慮していますね。僕は姉や妹が居るわけでもないし、成長期の女性と、家族として関係を構築するスキルに乏しいんですよ」

家族との距離感は難しい。一緒に暮らしている家族であっても、価値観の違う者同士がようやくバランスを保っていたりするものだ。別々に住み、それぞれのペースができてしまってから同居するには、いちからバランスを取りなおす苦労があるだろう。

「妻に電話でいろいろと相談しています。その点のみならず、家庭については妻にフォローしてもらう部分が大きく、頭があがりません……」

それぞれが懸命に進んできた10年を糧に、新たな家族像を模索している大野さんに、大阪に帰ったら、こけしのコレクションはどうするのかを聞いた。

「僕の部屋にしまっておくことになるでしょうね。家族はこけしの素晴らしさを、理解してくれないので」

そう言って、大野さんは苦笑した。

仕事と趣味が共存する整えられた部屋

蜂谷 智子:ライター・編集者 編集プロダクションAsuamu主宰

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