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真夏に6時間行列「人気ラーメン店」の意外な解決策 記帳制も試したが「来ない客」が多数発生して…

東洋経済オンライン / 2025年2月3日 8時20分

「やってみなければどうなるかわからなかったですが、いざ始めてみると500円払っても喜んでいるお客さんのほうが多いことがわかりました。

今や予約制のお店も増えてきましたが、うちも含めて、予約を使わなくても済むお店になってしまわないように、これからもお客さんに満足していただける味、お店づくりをしていかないとと襟を正す思いです」(松村さん)

松村さんはフレンチからの転身だが、ラーメンの味はいろいろと試したいものはあったものの、予約制がラーメン店に導入される日が来るとは思わなかったという。

時代とともにラーメンを食べる層が広がってきて、いろんな形のラーメン店が受け入れられるようになった流れから、たくさんの選択肢が生まれてきている。

「八五」のTableCheckの予約は、毎週土曜日の朝9時に翌週の分が開始される。いまや毎週5秒で売り切れるスーパープレミアムチケットだ。

リピーターも大変多く、外国人観光客の中にも日本に来るたびに「八五」を訪れるというリピーターがいるそうだ。

あまり語られない、店側の困りごとも解決

そんなラーメン店の新たな道を示してくれているTableCheckだが、実は簡単にラーメン店に受け入れられたわけではない。

以前から高級料理店ではすんなりとネット予約が受け入れられるようになっていたが、社長の谷口優さんはもっとカジュアルな場でも席が予約できたら便利だろうと考えており、2016年頃からラーメン店への営業を行っていた。

ラーメン店は客席の回転率が落ちる時点で検討してもらえないと思ったので、「ファストパス」という形で予約でなくても優先的に入れる権利を販売する形を考えた。

しかし、当時はことごとく断られたという。お客さんが手数料を払うなんてありえないと門前払いを喰らい、当時は諦めたそうだ。

その後、コロナに突入し、コロナ明けに「八五」で2023年11月に導入されたのがラーメン店としては初である。

「記帳制や整理券制のルールがいまいちわかりづらい、インバウンド客への説明が難しい、キャンセルが多い、など、数々の課題をTableCheckであれば解決できると思ってご提案しました。

お客さんは一回ガッカリしてしまうとなかなかその意識を変えることは難しい。TableCheckを活用してもらうことでそこのストレスをなくしてもらえるのではないかと思いました」(谷口社長)

外国人観光客とも良い関係性を築ける

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