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「財務力が強い上場企業ランキング」トップ300 フジ・メディア・ホールディングスの順位は?

東洋経済オンライン / 2025年2月3日 7時30分

コンテナ船事業が好調な川崎汽船は何位か(写真:ブルームバーグ)

企業の財務面の総合力を見るために作成している「東洋経済財務力ランキング」。今回は19回目の発表で、成長性、収益性、安全性、規模の4つのカテゴリーで、それぞれの財務指標(3年平均)を多変量解析の「主成分分析」で相対評価し、各得点を合計して作成している。

【ランキングを全部見る】「財務力が強い上場企業ランキング」トップ300

多変量解析による企業評価の仕組みは昨年ご紹介しているので、こちらを参考にしていただきたい。

使用している財務指標は、財務諸表分析では基本的な項目が中心だ。このうち収益性、安全性、規模の3つの得点は「CSR企業ランキング」の財務得点としても使っている(今年の発表は3月上旬の予定)。

対象は2024年9月1日時点で上場している一般事業会社(銀行、証券・商品先物、保険、その他金融は除く)で2024年3月期までの財務データを対象に成長性、収益性、安全性、規模の4つの得点が算出できた3207社だ。今回は、このうち上位300社をご紹介する。

なお、2024年4月期以降は対象外となっているため、最新の業績での変動は『会社四季報』などで確認していただきたい。

昨年6位だった川崎汽船がトップに

ではランキングを見ていこう。トップは昨年6位から上がった川崎汽船(3876点)。海運業界初のトップで成長性1000点、収益性888点、安全性988点、規模10000点と高い水準。売上高は2021年3月期の6254億円から2024年3月期には9623億円と1.54倍に成長。営業利益も同212億円の赤字から847億円に増加した。

海運大手3社の日本郵船、商船三井とともに共同出資で運営するコンテナ船事業がコロナ禍の運賃高騰で利益に大きく貢献。巨額の持分法投資利益で経常利益が急拡大している。

2022年3月期は売上高7569億円、営業利益176億円だが、経常利益は6575億円と営業利益の37倍。売上高経常利益率は86.9%となっている。2023年3月期も売上高9426億円に対して、経常利益6908億円で売上高経常利益率は73.3%。2024年3月期は売上高9623億円に対して、経常利益1357億円で売上高経常利益率は14.1%と低下したが、それでも高い水準で、3期平均では58.1 %という利益率となった。創立100年を超える企業として、驚くべき業績を挙げている。

2位は昨年8位のINPEXが3861点でランクアップ。12月決算のため、2023年12月期までが対象となる。成長性993点、収益性923点、安全性945点、規模1000点だった。原油価格の高水準に円安効果で売上高は2020年12月期の7710億円が2022年12月期は2兆3246億円と3倍の水準に。2023年12月期も2兆1657億円と高い水準。営業利益率も50%前後と高収益を維持。2024年12月期も業績好調で増収、営業増益と高順位が続きそうだ。

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