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知って安心、老親のことで困った時の駆け込み寺 無料での自宅訪問や電話相談もできる

東洋経済オンライン / 2025年2月4日 16時0分

「親が歳をとったな」と感じたときに、準備できることとは(写真:Luce/PIXTA)

親が倒れたり、認知症になったりして、ある日突然はじまるのが介護です。親の介護は、事前に準備をしておかないと、生活やキャリアが一変するほどのインパクトがあります。「親が歳をとったな」と感じたときに、準備できることは何か? 介護初心者のKが、岩手・東京間の遠距離介護歴12年の実践者である工藤広伸さんに話を聞きました。

※本稿は、工藤広伸さん著『老いた親の様子に「アレ?」と思ったら』から一部抜粋・編集したものです。

介護に関する2つの休み

K:くどひろさんに「就業規則に書かれている介護の休みについて調べてみるといい」とアドバイスをいただいたので、ちょっと読んでみたのですが、難しくて……(汗)。今日、就業規則のコピーを持ってきたので、直接見ていただいてもいいですか?

工:いいですよ。……ふむふむ、なるほど。

K:これ、なんて書いてあるんですか?

工:簡単に説明すると「介護休業は、介護する家族1人につき通算93日まで休めて、3回に分割して取得できる」「介護休暇は、介護する家族1人につき年に5日休めて、1時間単位から取得できる」とあります。これは法律の規定通りの内容そのままで、そのことがしっかり書かれていますね。

K:なんだか読む気がなくなる文章ですよね。会社は休ませたくないんですか?

工:いえいえ(笑)。法律の内容をそのままのせているだけなので、ちょっと難しい表現になっているだけです。そういう会社も多いですよ。

K:こういうこまかいことを覚えなきゃいけないんですか……?

工:今のKさんは、こまかい内容まで理解できなくても大丈夫です。「就業規則のここを読み返せば、介護の休みについて、なにか書いてあったな」くらいのことを覚えておけばOKです。それで、親にもしものことが起こったときに、あらためてちゃんと、そこを読み返してみてください。

K:今は、それだけでいいんですか?

工:はい。親にもしものことが起こったときのKさんは必死になっているはずです。難しい文章でも一生懸命に理解しようとしますから、こまかいことは、そのときの自分に託すくらいの気軽さでいきましょう。会社によっては、法律で定められた日数以上に休めることもあるので、一度、人事に聞いてみるのもいいですね。

K:わかりました。でも、世の中には、介護の休みについて就業規則に書かれていない会社もあるんじゃないですか?

工:あるかもしれませんが、たとえ就業規則に書かれていなくても、法律で決まっているので、ちゃんと取得できます。安心してください。

「介護休業」は、介護するためだけの休みではない

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