まるで外国の学校?「ロッテの工場見学」の裏側 ロッテ「おかしの学校」で見る製造の工夫
東洋経済オンライン / 2025年2月5日 13時0分
また、サクサクとした独特の食感は、64層にも折り重ねられた生地から生まれている。
層が少ないと、隙間ができすぎてサクサクとした食感が生まれにくい。逆に層が多すぎると、生地を焼いたあとにチョコを注入する際、うまく入らなくなってしまう。試行錯誤を重ねた結果、たどり着いたのが64層だった。
「折り重ねた生地の状態や焼成後の六角形の形に応じて、生地仕込みでの水の量調整や、生地の延ばし具合を日々調整しています」(工場担当者)
生産性向上と味の向上には終わりがない。
焼成工程では、以前はオーブンのバーナーを1本ずつ手動で点火し、焼き具合を見ながら火力調整を行っていた。
「過去携わっていた者に聞くと、この作業には約20分かかり、点火に手間取ることも多かったそうです。現在は、スイッチやタッチパネル操作で、数秒で全バーナーを点火できるようになり、温度調整も自動化されました。その結果、準備時間が大幅に短縮されましたし、オーブンが自動調整している間にほかの準備作業を進められるなど、生産効率も大きく向上しました」(工場担当者)
板の厚みをアップさせたガーナ
もう1つのガーナコースでは、チョコレートの充填から箱詰めまでを見学することができる。
一度に22枚分、機械が自動で液体のチョコレートを型に入れ、振動により板状に延ばし、余分な空気を取り除く。見学通路の壁に触れると、その振動を感じることができる。
ちなみにガーナは、2024年秋にチョコレートの厚みをアップさせた。3Dプリンターを活用して、チョコレートを流し込むための金型を作成。その結果、従来品比で厚みが10%増となった。厚みがあるチョコレートのほうが、口にした時に満足感や幸福感が高い、というリサーチ結果から厚みをアップさせたのだという。
このリニューアルでは、冷却条件の検証や、包装機械のミリ単位での改造など、細部にわたる調整が必要だったという。
「今回のリニューアルでは、特に包装機の調整に苦労しました。生産ラインを約1カ月停止させ、部品を改造し、テスト製造をしては、アルミ包装の中のチョコの状態も含め、箱ののりやアルミがずれていないかなど確認しました。細かな調整を繰り返すという作業を何度も重ねました」(工場担当者)
部署横断で業務改善
ロッテでは、日頃から、生産現場やエンジニア、研究部門といった各部署が連携し、品質の安定化やロス削減に取り組んでいる。業務改善活動では、1年ごとにテーマを設定し、各部署から選ばれたメンバーが集まり議論を重ねている。
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