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創業90年カヤバがキャンピングカーに挑む意味 デュカトをベースにした「ビラトール」を発表

東洋経済オンライン / 2025年2月5日 7時50分

専用のショックアブソーバは、それに対応させるとともに、ビラトールを「乗用車感覚で乗ることができるキャンピングカー」に仕上げるために開発したという。より具体的には、キャンピングカーが比較的苦手とする高速道路や山道の運転も楽しめ、街乗りでも滑らかな乗り心地を実現。加えて、旋回中などもクセのない素直な動きを見せる絶妙のバランスも具現化するという。

また、室内各所にも、独自技術を活かした装備を投入しているという。例えば、このモデルにはフロントとリアにダイネットを持つが、対面式ベンチソファを採用したリアダイネットには、通路に2つのテーブルも装備する。そして、これらテーブルに独自技術を反映。油圧で昇降できる機構を採用し、最も下げた状態にしてベンチソファの背もたれをその上部にセットすれば、簡単にフラットなベッドにすることを可能としている。ベッドのサイズは長さ1800mm×幅1800mmで、先に紹介したように、大人3名の就寝を可能とする。

さらに、このモデルのリアゲートには、停車時に展開できるオープンデッキも備える。リアのダイネットスペースからアクセスできるこのデッキは、上にローチェアなども置けるほどの強度を持ち、大自然の中で開放感を堪能しながらくつろぐことが可能だ。また、リアゲート上部にはデッキを日陰にしたり、雨天時には屋根にできるオーニングも採用。そして、これらリアデッキとオーニングにもカヤバ製ダンパーを使うことで、さほど力を必要とせず、簡単な操作で開閉などを行うことができる工夫も施している。

特徴2:キャンパーとしての装備

ほかにも、ビラトールは、本格的キャンピングカーらしい数々の装備を持つ。例えば、室内上方に連なる吊り戸棚。天然ケヤキの木目を活かすことで上質感を演出したこの戸棚は、住宅メーカーとコラボした三角形デザインを採用していることが特徴だ。天井に向かって狭まるような独特の形状とすることで、頭上の圧迫感を軽減することに貢献。航空機内の手荷物ロッカーと同様に、上から下へ開く方式を採用することで、狭い場所でも荷物の積み降ろしをやりやすくする工夫も施されている。

また、車両左側のエントランスのすぐ右には、電子レンジや85L冷蔵庫を備えるキッチン。その奥にはソファとテーブルも備え、停車時に運転席や助手席を180度回転させるとフロントのダイネットにできる。なお、運転席と助手席は、これも専用設計のバケットシートを採用。レース用シートなどで有名な企業ブリッドとコラボしたこのシートは、身体を適度に包み込む形状などにより、ロングドライブでの疲労を軽減し、腰痛などになりにくいことが魅力だ。

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