日本で累計5万台「プジョー206」ヒットの要因 1998年に生まれたエポックメイキングな1台
東洋経済オンライン / 2025年2月6日 7時30分
20~30年以上経った今でも語り継がれるクルマが、続々と自動車メーカーから投入された1990年代。その頃の熱気をつくったクルマたちがそれぞれ生まれた歴史や今に何を残したかの意味を「東洋経済オンライン自動車最前線」の書き手たちが連ねていく。
毎年1月は、前年の自動車の登録台数が発表される。フランス車を乗り継いでいる筆者は、どうしてもこの国のクルマの動向が気になる。
【写真】日本で最も売れたフランス車のひとつ「プジョー206」のデザインが素敵!
そこで2024年の国内登録台数を紹介すると、トップはプジョーで、外国メーカーの中で第10位に入っており、僅差で11位にルノーがつけ、13位にシトロエン、25位にDSというランキングになっている。
ただし、最も売れているプジョーでも5306台で、長年フランス車を見てきたひとりとして、ちょっと寂しい。2000年代に入ったころは、コンスタントに年間1万台以上を記録していて、2002-2003年には1万5000台を超えることもあったからだ。
その原動力となったのが、本国で1998年に発表され、翌年に日本で発売されたコンパクトな「206」だった。
なにしろ前述した2002-2003年には、206だけで8000台以上をマークしており、全プジョーの半分以上を占めていたのだから。累計での登録台数は5万台近くに上っている。
【写真】日本でも大ヒットした小粋なフレンチコンパクト「プジョー206」のデザインを見てみよう
世界的ヒットモデルとなったワケ
206が売れていたのは、日本だけではない。ワールドワイドでは、1998年から2012年までに800万台近くを売っているのだ。
しかも、206はフランス以外にブラジル、中国、イランなど世界各地で生産され、イランでは最近まで作られていたという。
これらを加えると800万台以上になり、フォルクスワーゲン「ビートル(正式名称はタイプ1)」、フォード「モデルT」に続いて835万台を生産した、同じフランスのルノー「4(キャトル)」に匹敵する量産記録ということになる。
では、なぜ206はここまでヒットしたのだろうか。
プラットフォームは、前作「205」からのキャリーオーバーであり、直列4気筒エンジンを横置きした前輪駆動というパワーユニットも近いことを考えると、デザインによるところが大きいだろう。
それまでのプジョーは、イタリアの名門カロッツェリア「ピニンファリーナ」にデザインを依頼していた。クーペやカブリオレについては、ボディの製作もピニンファリーナが担当していた。
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