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「つまらないアイデア」ばかり出す人に欠けた視点 そもそも「よいアイデア」の基準を持っていますか?

東洋経済オンライン / 2025年2月6日 16時0分

あなたのアイデアがつまらないのは、才能やセンスが原因ではありません(写真:tabiphoto/PIXTA)

新しいビジネスを考えようとしても、斬新なアイデアが出てこない。

面白いアイデアが生まれても、事業化を進める過程でそのアイデアが丸くなってしまう……。

こんな悩みを抱えたことはありませんか?

腕に巻き付け装着するウェアラブルメモ「wemo」、羽田空港国際線にある人気ギフトショップなど、数々のビジネスをヒットさせてきたビジネスデザイナーの今井裕平氏に「ビジネスアイデア」の出し方のヒントを聞きました。

(本稿は今井裕平氏著『すごいアイデア』一部を抜粋しお届けします。)

なぜあなたのアイデアはつまらないのか

まず初めに断言したいのは、あなたのアイデアがつまらないのは、才能やセンスが原因ではない。もっと根本的なところに問題がある。それは、おもしろい/つまらないの「基準」があいまいだからである。

【図解】ビジネスにおける良いアイデアに必要な2つの要素とその関係

たとえるなら、ダーツの的がはっきりしない状態で投げ続けているのと同じだ。どこに投げればよいのか、中心からどのくらい離れているのかが分からない状態で、闇雲にアイデアづくりを行っている。

そもそも、あなたのアイデアづくりに良し悪しを判断する「基準」は存在するだろうか。もしくは、アイデアを考える前に、「基準」の検討に時間を費やしているだろうか。この問いにYESと答えられないのであれば、アイデアの乏しさは、やはり才能やセンスが原因ではない。

才能やセンスに頼らないために、「基準」に加えてもうひとつ携えておきたい方法がある。それは基準を満たすアイデアを手に入れるための「手順」である。ダーツでいえば、矢を投げるフォームだ。正しいフォームがなければ、何度も同じ的に投げることができない。ダーツもアイデアづくりも求められるのは再現性である。たまたま刺さったでは、自身の成功を運に任せているのと同じだ。

この「基準」と「手順」を併せて「公式」と呼ぶ。この「公式」を身につけることこそが、あなたに最も必要なことだ。

アイデアづくりの本質

アイデアを生み出すには、定番となっている考え方がある。それはジェームス・ウェブ・ヤング氏の著書『アイデアのつくり方』で述べられている「アイデアとは、既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」である。このアイデアづくりの前提に従うと、あなたが「求めるグッドアイデア」はこのように表わすことができる。

Good Idea = N × %

「N」はアイデアの数を示す。グッドアイデアを見つけるためには、理論的には要素を組み合わせ続ければよい。つまり、とにかく数を出して組み合わせ続けることが重要である。「まずは100案」という指示を受けたことがあるかもしれないが、アイデアづくりの前提からすると理にかなっているといえる。

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