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岡田将生語る「人生豊かにするために休息も必要」 「虎に翼」「ゆきてかへらぬ」など話題作続く

東洋経済オンライン / 2025年2月6日 14時0分

――映画にもドラマにも、娯楽要素の強いエンターテインメント作品があふれるなか、なぜ文学的作品『ゆきてかへらぬ』への出演を選んだのでしょうか。

名匠と呼ばれる根岸吉太郎監督と仕事をしたかったのがいちばん大きな理由です。

本作には、大正時代を描く文学作品特有の世界観があり、その物語には答えがなく、登場人物の感情もよくわからない。演じた文芸評論家・小林秀雄がどういう人間かと聞かれても、答えられないんです。広瀬すずさん、木戸大聖さんとの3人の芝居のグルーブ感というか、セッションのなかで生まれた感情で演じました。

史実を織り交ぜて物語を作っていくのはとても難しい作業でした。根岸監督をはじめスタッフのみなさんと慎重に、繊細に作り上げた感覚があります。ほんの僅かな瞬間まで正確に作り込み、すべてのシーンがつながっています。監督が求めていることにすべて応えられたかは正直わかりません。でも、とても楽しいチャレンジでした。

『ゆきてかへらぬ』と『とらつば』で吸収したこと

――狂気が宿っている3人ですが、共感する部分はありましたか?

何かに取り憑かれる人間って目が離せなくなるんですよね。この作品の3人とも、渦巻く何かに取り憑かれていて、常に相手に影響を与えています。それが魅力的な部分でもあり、不快になる部分でもある。この映画のなかでは、それがエネルギーとして出ています。

一方、取り憑かれたように、こんなにも何かに執着することへの羨ましさがあって。自分の人生としても、そこに向き合う姿勢は今後必要になってくると思いました。

――本作は、女性の社会進出や芸能における地位向上もテーマに内包しています。本作から刺激を受けたり、ご自身の内面の変化があったりはしましたか?

本作のすぐあとに『虎に翼』の撮影に参加しましたが、両作においてとくにそのテーマは感じましたし、そうあるべきだとも思っています。本作が『虎に翼』のあとに公開されることにも意義があります。両作を見た方それぞれに感じていただけることがあると思います。

武井 保之:ライター

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