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99%が誤解「フリーランスの働き方」の意外な実態 「自由」という名の「甘え」に溺れてはいけない

東洋経済オンライン / 2025年2月7日 10時50分

クライアントからの報酬を丸ごともらえる代わりに、クライアントが納得できるモノやサービスを提供しなければ次はありません。たった1つの小さなミスで仕事を失い、路頭に迷うリスクもあります。だから好きなように自由気ままに、思い通りに仕事をすることなど、できるはずがありません。

フリーランスは自由を得られるのではなく、むしろ自由に振舞ってはいけない立場。あくまでも「成功したら結果として自由を勝ち取れるかもしれない」という働き方なのです。

フリーランスに安定など訪れない

次に大事なことが、フリーランスの収入は安定しないということです。

基本的に収入は常にぶれます。私自身も月収はいつも変動しており、それは今の立場になっても変わりません。安定した収入を得ることが可能なら、それはフリーランスとは呼びません。業務委託契約で月額固定の収入を得ることもありますが、それもいつ打ち切られるかわからないため、安定とは言えません。

たとえば、私の父親はある出版社と定期的に案件をもらえる業務委託契約を結んでいましたが、その事業部が閉鎖されたことで受注がなくなり、それまで定期的に得られていた収入も一瞬でゼロになりました。

このように、フリーランスには安定など訪れないことを認識し、常に新しい案件を取り続ける努力が必要です。

ただ、フリーランスでも、やり方次第では安定に近い状態をつくることができます。たとえば、稼ぎたい目標額を最低ラインとして設定して、それを死守すれば、安定に近い状態が訪れます。

私は起業家や経営者の育成を行っているのですが、その中によくいるのが、独立して月収100万円を目指すと宣言して、実際に100万円を達成したら集客をやめてしまう人。そのような人はすぐに月収30万円まで落ちます。そうではなく、収入が最低の月でも100万円という状態を作ることができれば、安定に近い状態だと言えるでしょう。

最も低リスクなフリーランスのなり方は、非正規でもいいので会社に所属して、仕事を通じてスキルアップして、そのスキル1本で生活できる自信がついたらフリーランスとして独立するという方法です。

あるいは独立せずに会社員として給料をもらいつつ、副業で個人事業主としても稼ぐというハイブリッド型の人も増えています。労働時間は長くなりますが、フリーランスとして稼げるようになっておくと、いつでも会社を辞められるし、本業と副業のシナジーもあるので、ハイブリッド型はオススメです。

スキルより大切なもの

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