スシロー「鶴瓶削除→撤回して謝罪」が大失態な訳 とばっちりのクレームに屈した企業と印象づいた
東洋経済オンライン / 2025年2月7日 20時30分
回転寿司チェーン「スシロー」を展開する「あきんどスシロー」が、笑福亭鶴瓶さんを起用した広告や販促物の掲載再開を発表した。
【画像5枚】スシロー「深く反省しております」 謝罪も消費者からは"ガッカリ"の声
鶴瓶さんをめぐっては、中居正広さんらとのバーベキュー会が報じられていて、スシローはこの報道にすぐさま反応。即座に「鶴瓶隠し」へと動いたが、ネット上では「判断が速すぎたのではないか」との指摘が相次いでいる。
筆者はネットメディア編集者として、これまで10年以上、企業の宣伝戦略と、それを受けたSNSユーザーの反応を見てきた。そこで感じるのは年々、企業とタレントの「関係性」を重視する世の中になっているのではないかということだ。
時流を考えると、今回の「起用見合わせから、一転して再開」という対応は、消費者にネガティブな企業イメージを与えるのではないかと危惧している。
SNS上では「さすがにやりすぎだ」と指摘が相次ぐ
バーベキュー会の存在が公になったのは、2025年1月25日掲載の「週刊文春 電子版」記事だ。
【画像5枚】スシロー「深く反省しております」 謝罪も消費者からは"ガッカリ"の声
ここでは2023年5月に、中居さんの自宅で、鶴瓶さんやヒロミさんを招いてのバーベキューが行われ、そこに中居さんのトラブル相手である「芸能関係者X子さん」や、「フジテレビ編成幹部A氏」も参加していたと伝えられた。
ヒロミさんは1月28日、情報番組「DayDay.」(日本テレビ系)で、参加者の記憶はないこと、鶴瓶さんとともに中座したことなどを説明した。また、鶴瓶さんが2023年9月に「きらきらアフロ」(テレビ東京系)にて、当時の様子を語っていたことも話題になった。
スシローが鶴瓶さん関連のコンテンツを削除したのは、その直後の1月29日だった。メディア各社による、FOOD & LIFE COMPANIES(あきんどスシローの親会社)への取材によると、顧客の声を踏まえて「総合的に判断」した結果だとした。
しかしながら、文春報道を受けて、多くの消費者は「鶴瓶さんはトラブルそのものへの関与が薄い」と判断していたため、SNS上では「さすがにやりすぎだ」「対応にガッカリした」「キャンセルカルチャーにもほどがある」といった指摘が相次いだ。
消費者に「タレントの使い捨て感」を与えてしまった
そして約1週間がたった2月6日、あきんどスシローは、鶴瓶さんの広告起用を再開すると発表した。
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