山形市が「ラーメン日本一」になった納得の理由【再配信】 古き歴史と新しい店が一体に、独自の多様性が形成
東洋経済オンライン / 2025年2月7日 16時50分
2月7日、総務省の家計調査が発表。その結果、去年1年間のラーメン消費額(1世帯あたり中華そば)は、 山形市が年間消費額で日本一となり、3連覇を果たすことになりました。
金額で見ると、2万2389円。2位の新潟市は1万6292円、3位の仙台市は1万5534円と、消費額でも圧倒しています。
なぜ、山形市は「ラーメン日本一」になったのでしょうか。2024年10月20日に公開した記事を、一部加筆修正したうえで、緊急再配信します。
「ラーメン王国」の山形県、その中心・山形市はラーメン外食費「日本一」
7日、総務省が発表した家計調査で、昨年の山形市のラーメン外食費が2万2389円となり、3年連続で「ラーメン日本一」の座を勝ち取った。これは全国の都道府県庁所在地・政令指定都市の外食の消費額を調査したものである。
山形市は、記録の始まった2000年以降では最高額を叩き出した。ちなみに2位は新潟市、3位仙台市と続く。
ラーメンといえば東京をはじめ、札幌や博多を思い浮かべる人が多いと思うが、なぜ山形市が日本一に輝き続けるのか。その裏には市民のラーメンへの思いと、ラーメン店の努力があった。
「山形市にはこれといったご当地ラーメンがありません。氷の入った冷たい“冷やしラーメン”がありますが、ダシのとり方も鶏・豚・牛などお店によってそれぞれ。いろいろあるのが山形市のいいところだと思います。
調査が都道府県庁所在地・政令指定都市に限られているので山形市が1位になっていますが、他のエリアもおらが町が一番だと思っていると思います。山形県は本当に『ラーメン王国』なんです」
そう語るのは「新旬屋 本店」「極中華蕎麦 ひろた」などを展開する店主・半田新也さん。今回はそんな半田さんの声がけで、山形市で今勢いのあるラーメン店の店主に集まってもらい、それぞれの思いを語ってもらった。
メディアが盛り上げたことで火がついた
JR山形駅前にあるつけ麺の名店「麺藤田」。店主の藤田俊彦さんは山形出身で、フランス料理シェフからラーメン職人に転身。目黒の有名店「づゅる麺 池田」で修行ののち、2010年に「麺藤田」をオープンした。
「かつては山形が『ラーメン王国』という意識はありませんでしたが、昔からラーメンは当たり前の存在でした。むしろ山形を離れてから、山形がラーメン県だと騒がれていることを知ったぐらいです」(藤田店主)
「麺藤田」は山形でも珍しい“つけ麺”をメインに据えたお店。創業当初はつけ麺自体が「なんだそれ?」状態だったという。
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