「仮説と検証」うまい人なら一瞬で解く算数クイズ 「複数の可能性を並べ、1つずつ潰していく」思考
東洋経済オンライン / 2025年2月8日 10時0分
「算数から勉強をやり直して、どうにか東大に入れた今になって感じるのは、『こんなに世界が違って見えるようになる勉強はほかにない』ということです」
そう語るのが、2浪、偏差値35から奇跡の東大合格を果たした西岡壱誠氏。東大受験を決めたとき「小学校の算数」からやり直したという西岡氏は、こう語ります。
「算数の考え方は、『思考の武器』として、その後の人生でも使えるものです。算数や数学の問題で使えるだけでなく、あらゆる勉強に、仕事に、人生に、大きくつながるものなのです」
そんな「思考の武器」を解説した45万部突破シリーズの最新刊、『「数字のセンス」と「地頭力」がいっきに身につく 東大算数』が刊行され、発売後すぐに3刷と好評を博しています。
ここでは、「仮説と検証」の思考を鍛える算数クイズをご紹介します。
算数で鍛える「仮説と検証」の力
数学ができる人というのは、仮説と検証が上手な人が多いです。
数学の問題を解くとき、「ここにはこの数字が入る可能性がある」「この可能性はここで否定できる」と推論を重ねていくことが多いため、自然と仮説・検証のプロセスが頭の中にインストールされる場合が多いのです。
そして、そういう思考力を鍛えてきた人は、数学の問題を解くのと同じように、社会に出てからも問題を解決できるというわけです。
この「仮説・検証のプロセス」ができるかどうかを測る問題があります。それがこの問題です。
(外部配信先では記事中の図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)
まず、問題文を整理しましょう。「○△□には、それぞれ0~9までの異なる1桁の数が入る」とありますので、それぞれ0から9までのうちのいずれかが入り、またそれぞれ記号が異なることから、違った数字が入ることが条件となります。
さて、先ほどお話ししたとおり、この問題を解くカギは「仮説と検証」です。数字の候補を挙げて、その範囲を狭めていくことで答えがわかってくるのです。
そしてこの問題を難しくしているのは、「繰り上がり」です。筆算なので、例えば「11」になったらその次の桁に「+1」をして、下には「1」と書くことになります。ですので、もしかしたら前の桁が10以上になって、+1される可能性もあるのです。
であるならば、これは一の位から順番に、一桁ずつ情報を読み取って条件を整理していく必要があります。
「一の位」から考えていく
この記事に関連するニュース
-
「世界イチ」「町で一番」どちらの目標が成功掴むか 目標を立てる時に心がけたほうがいいこと
東洋経済オンライン / 2025年1月30日 9時40分
-
「1/2と1/3どちらが大きい?」わからない小5が5割以上いる…東大教授が「さすがにまずい」と心配するワケ
プレジデントオンライン / 2025年1月27日 8時15分
-
「親がお金持ちだから」ではない…現役東大生に聞いてわかった「同じ参考書を2冊買う」頭のいい人の真意
プレジデントオンライン / 2025年1月24日 18時15分
-
算数好きになる「ナンプレ」で身に付く4つの力 算数や数学を学ぶ上で大事な土台を作る役目も
東洋経済オンライン / 2025年1月10日 9時30分
-
「受験は戦略が9割」今から合格率を上げる秘訣3つ 設定した点数に届くように解くテクニック
東洋経済オンライン / 2025年1月10日 8時10分
ランキング
-
1バブルは崩壊し資本主義が終わりこの世が終わる 世界を破綻させるマグマが急激にたまっている
東洋経済オンライン / 2025年2月8日 8時30分
-
2業績下方修正なのに株価急騰、なぜ?この動きについていって良い?
トウシル / 2025年2月8日 8時0分
-
3女性バスガイドの下着を「酔った消防団員」が無理やり…バスガイドを困らせる「ヤバいツアー客」警察にも相談できなかったワケ
文春オンライン / 2025年2月7日 17時0分
-
4スシロー「鶴瓶削除→撤回して謝罪」が大失態な訳 とばっちりのクレームに屈した企業と印象づいた
東洋経済オンライン / 2025年2月7日 20時30分
-
5過熱する「フジのアナ報道」鵜呑みにする"危うさ" 世間のイメージとのギャップに局アナたちも苦悩
東洋経済オンライン / 2025年2月8日 8時0分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください