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「2.5トンの服の山」過酷なゴミ屋敷の"2日後の姿" "開かずの間"だった実家に入ると驚く光景が…

東洋経済オンライン / 2025年2月8日 11時0分

和室の天井まで積み上がった衣類の山。総重量は2.5トンにもなった(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)

夫の死を機に、妻は買い物依存症になってしまった。3年後、その妻も他界。残された子どもが両親の住んでいた部屋に入ると……。

本連載では、さまざまな事情を抱え「ゴミ屋敷」となってしまった家に暮らす人たちの“孤独”と、片付けの先に見いだした“希望”に焦点をあてる。

YouTube「イーブイ片付けチャンネル」で多くの事例を配信するゴミ屋敷・不用品回収の専門業者「イーブイ」(大阪府)代表の二見文直氏に、モノに依存してしまう人の共通点を聞いた。

動画:【前編】夫の死がキッカケでモノ屋敷に..天井まで積みあがった洋服

   【後編】夫の死がキッカケでモノ屋敷に..掃除の最終日に密着

※本連載がマンガになりました。ぜひ、無料で読める【漫画「ゴミ屋敷」~孤独な部屋の住人たち~】もご覧ください。

処分した衣類の総重量は「2.5トン」

駅前の一等地に建つマンションの一室。エントランスも廊下も落ち着いた印象の物件だが、その部屋だけは異常ともいえる状態だった。住んでいたのは1組の老夫婦。3年前に夫が先立ち、残された妻は寂しさからモノを溜め込んでしまった。

【写真】天井までギッシリ!「総重量2.5トン」の服の山…“開かずの間”だった実家の驚く内部【ビフォーアフターを見る】

とくに多いのは衣類だった。片付け終了後に処分した衣類の重さを量ると、なんと2500キログラム(2.5トン)を超えていた。ためしにTシャツ1枚の重さを量ってみると、約200グラム。つまり、Tシャツに換算すれば約1万2500枚も溜め込んでいたことになる。想像がつかないほどの量だ。

【写真】天井までギッシリ!「総重量2.5トン」の服の山…“開かずの間”だった実家の驚く内部【生まれ変わった部屋を見る】(55枚)

玄関にはすでに衣装ケースが積み上げられていて、部屋に入った瞬間に圧迫感を覚える。作業の見積もり時、廊下に積み上がっていたゴミは崩れ、床は足の踏み場もない。ゴミの上に乗り、奥の部屋を覗くと、わずかに日の光が差し込んだカーテンが見えた。頭の高さまでゴミが積もっているのだ。

玄関の右手にある洋室は天井までゴミ。左手にある洗面室も天上までゴミ。奥にあるリビングも、もうひとつの和室も同じような状況だった。ほぼすべての部屋がゴミの上にしゃがむと頭が天井についてしまうのだ。

しかし、生ゴミの類いはまったくと言っていいほどなく、ホコリっぽいだけで臭いはない。家中を埋め尽くすゴミ袋を開けてみると、その中身のほとんどが新品の衣類だった。そんなゴミ袋がベランダやコタツの中にまでなだれ込んでいた。

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