「2.5トンの服の山」過酷なゴミ屋敷の"2日後の姿" "開かずの間"だった実家に入ると驚く光景が…
東洋経済オンライン / 2025年2月8日 11時0分
夫を亡くした寂しさから「買い物依存症」に
老夫婦はこの部屋に20年近く住んでいた。もともと夫が健在のときからモノの量は多いほうだったという。そんなこともあり、老夫婦は長らく子どもたちを部屋に上げることを拒んでいた。そして、夫が他界。その寂しさから、残された妻のモノを買うペースに拍車がかかってしまった。
夫の死後、3年して妻も他界。遺品整理のため何年かぶりに子どもたちが部屋に入ると、冒頭の状況を目にし、ショックを隠せなかった。当時、依頼主と言葉を交わした二見氏が話す。
「何でこの状況に気付いてあげられなかったのか、寂しさを買い物で埋めていたんじゃないかと、かなり後悔されている様子でした。最後に部屋へ入ったのは、5年前だったそうです。そのときからモノは多かったようですが、ここまでひどくはなかったとおっしゃっていました」(二見氏、以下同)
【写真】天井までギッシリ!「総重量2.5トン」の服の山…“開かずの間”だった実家の驚く内部【生まれ変わった部屋を見る】(55枚)
老夫婦はお金には困っていなかった。子どもたちに頼ることもなく、老後資金で暮らしていた。だからこそ、モノを買い込むことができたわけだが、ゆえに子どもたちは異変に気付くことができなかった。
子どもたちは関東で生活をし、親戚も九州にいた。加えて、部屋は賃貸ではなく分譲マンションだったので家賃は発生しない。結局、イーブイに片付けを依頼するまで1年間、手つかずのままだった。
高いモノが買いたいわけではない
現場に入ったスタッフはいつもより多めの8人。まずは玄関と廊下のゴミを搬出し、作業スペースを確保する。それから天井まで積み上がった各部屋のゴミを崩し、仕分けをしながら外へ運び出していく。
衣類の多くはすでにゴミ袋に入っていたが、このまま捨てることはできない。1つひとつ中身を出し、別のゴミ袋に移し替える。というのも、中にスプレーやライターが入っていると、ゴミ集積場で爆発する恐れがあるからだ(死亡事故に発展する危険性もある)。実際、ゴミ袋の中にはいくつかライターが交じっていた。
お金に余裕はあったが、衣類の多くは3000円前後の手頃な価格のモノだった。二見氏いわく、これはどのモノ屋敷にも共通していることだという。
「高いモノを買いたいわけではなく、何回も買いたい。だから、自然と安いモノになる傾向があるんです。わかりやすい例でいうと、100円ショップの商品。モノ屋敷には100円ショップで売っているような細々とした雑貨がめちゃくちゃ多いです」
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