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御上先生"ただの学園モノじゃない"圧巻の見応え これまでの学園ドラマとは一線を画している

東洋経済オンライン / 2025年2月8日 13時30分

『御上先生』©︎TBS

TBS日曜劇場『御上先生』が、第1話から第3話まで息つく暇もない勢いでストーリーが展開している。いくつかの伏線が複雑に絡まりながら、それぞれの謎が交錯していく圧巻の物語で視聴者をぐいぐいと引き込んでいる。

【写真】日曜劇場『御上先生』

「教育のリビルド」をテーマにする学園ドラマだが、その構造は学園ドラマフォーマットそのものをリビルドするのかと思いきや、それだけではなさそうだ。

従来のフォーマットを完全に覆す、近年稀に見る怪作であり、ジャンルやドラマ構造に革新を起こす、学園要素を素地にした本格社会派サスペンスミステリー復讐劇の教育ドラマになっているのだ。

私立高校に出向した御上先生

本作の主人公は、東大卒のエリート文科省官僚の御上孝(松坂桃李)。ある出来事を機に「日本の教育を変えてやろう」と文科省官僚になる。ところが、「考える」力を身につけるための教育改革も名ばかりで、自分たちの保身ばかりを考える官僚組織の現実に失望するのと同時に、子どもたちが未来を夢見る教育現場までも、大人の権力争いの道具に成り下がっていることに気づく。

そんななか、新たに設けられた官僚派遣制度によって、御上は私立高校への出向を命じられる。実質、エリート官僚に下された左遷人事であり、御上はある不祥事の責任を背負わされていたのだ。

現場から声をあげ、硬直した制度を内部からぶち壊せばいいと教壇に立った御上は、令和の時代を生きる18歳の高校生を導きながら、権力に立ち向かっていく。

そんな本作だが、放送された第3話までのなかで、従来の学園ドラマとはまったく異なる作風であることが示された。

ジャンルとしては、社会派サスペンスミステリーなのか。いまどきの高校生たちを、御上が並外れたIQと正論でねじ伏せながらも、現代社会で生きる力を養わせるべく、若者たちを導く教育ドラマの要素が各所にちりばめられている。

従来の学園ドラマフォーマットをリビルド

従来の学園ドラマには、定番フォーマットがあった。『3年B組金八先生』(TBS系)から『GTO』(カンテレ・フジテレビ系)、『ごくせん』(日本テレビ系)など熱血教師が不良生徒を導き、クラスが団結するのが王道ストーリーだ。

そこにスポーツの要素が入るパターンでは、『スクール☆ウォーズ』(TBS系)から『ROOKIES』(TBS系)、『ウォーターボーイズ』(フジテレビ系)がある。それぞれ競技は異なるものの、運動部を舞台にする生徒たちの団結と成長物語の系譜は長く受け継がれてきた。

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