バブルは崩壊し資本主義が終わりこの世が終わる 世界を破綻させるマグマが急激にたまっている
東洋経済オンライン / 2025年2月8日 8時30分
今回はさらに踏み込んだわけだが、「2月または3月に暴落」と宣言してしまっては、外れることを承知のうえで書いているようなものだが、確率は50%以上あると思うし、もし今回しのいだとしても、2025年中、いや、2025年夏までには必ず暴落するだろう。
なぜ、そこまで自信があるか。私に言わせれば、これだけ世界は混乱しているのに、暴落しないと思えるほうが不思議である。理由は、前回書いた通りだが、まさに、トランプ就任で、やりたい放題、あまりに乱暴で、これが持続することはあり得ないし、いったん流れが変われば、大反動がくることは必至である。
整理しよう。世界の地政学リスクは低下しない。イスラエルやロシアに寄りすぎたアメリカのドナルド・トランプ大統領の今のスタンスでは、解決はむしろ遠のく。しかも、「反イスラエル」という怒りの爆発は、あらゆる合理性を超えて起こりうる。
乱発している「トランプ関税」についても、「これらはあくまで手段であり、ディール(取引)によって、不法移民対策など、あらゆるアメリカの自己都合を実現するためにしているのであり、経済への悪影響も限定的だ」と考えるのは、間違っている。
そもそも、こうした政策はプラスでなく、相手には恨みしか残らない。アラブ世界も、ウクライナも、他の欧州も、同じ感情を持つだろう。隣国のカナダ、メキシコに恨まれては、もう終わりだ。
もともと中南米の反米感情、勢力は強まっている。このままだと、アメリカは本質的に孤立し、トランプ大統領が退任した後の世界にも、永久的な溝として残るだろう。つまり、世界の分断、分裂は回復不可能どころか、加速し、「トランプ後」もそのモメンタム(勢い)は止まらない。これでは、投資は長期的に停滞するし、世界経済は確実に停滞する。
巨大企業の傲慢さが世界を破綻に追い込む
「世界は不幸になっても、企業は成長する。格差は拡大するが資産市場は伸びる」、という考えも間違っている。
今回のトランプ政権の最大の懸念は、テスラのCEO(最高経営責任者)であるイーロン・マスク氏に象徴される、テックジャイアントおよび大富豪経営者の横暴である。
マスク氏のあからさまな横暴が、最後の暴落のきっかけとなる事件を起こす可能性が高いと思っているが、それ以前に、すべてテックジャイアント優先、巨大企業のビジネス優先で何が悪い、むしろそれが経済にとっていちばんよい、というこの経営者たちの傲慢さが、世界を破綻に追い込むのであり、その破綻のときの爆発力を高めるマグマが、いまや急激にたまっているところなのだ。
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