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子どもが「テスト0点」でも平気な親が最強の真実 教育界きってのカリスマが保護者の悩みに回答

東洋経済オンライン / 2025年2月9日 12時30分

おおた ついガーって叱っちゃったあとに寝顔を見て「ごめんね」って謝るのもあるあるですね。

宮本 起きてるときも謝りなさい。こういうひとは心の便秘です。

おおた 心の便を排出するには?

宮本 私の講演に来てください。強烈なデトックス効果があります。

模試の結果なんて本当にどうでもいい

おおた 受験とか意識するとね、ここをどうしても理解させなきゃどんどんできなくなっていっちゃうという先行き不安があるから、いまここでなんとかしなきゃって強く思ってしまうわけですよね。怒鳴りたくないし、怒鳴っても無意味だってわかっているけど、理解できてないという状態を「放置していいんですか?」というジレンマですよね。

宮本 いいんです。模試の結果なんて本当にどうでもいいんです。家庭では好きなだけダラダラさせてやってください。そしてフル充電の状態で授業に送り出してあげてください。きっと、授業中はバリバリと頭を使うことでしょう。家庭でダラダラさせてもらえない子は授業中にダラダラします。これでは何も身につきません。子どもが正しく成長するにはメリハリのある環境が必要です。ダラダラがあるからバリバリもあるのです。

井本 僕は栄光学園でたくさんの保護者と話すじゃないですか。子どもはみんなあれだけ秀才なのに、それでも親はみんな不安です。だからやっぱり口出しする。でも僕は「好きにしてください」という態度でいました。なぜかっていったら、どうせ隙なく完璧な親をやりきることなんてできないから。「お母さん、隙だらけだから大丈夫ですよ」って言ってました。子どもが反抗期を迎えれば、子どもが自分でその隙を突いて抜け出して自立してくれるから。ガミガミ怒鳴る時期が長引けば長引くほど間違いなく勉強はできなくなるけれど、それもいいじゃない。勉強できないひとは世の中にたくさんいるし。

おおた 勉強ができないままだと困るから怒鳴っちゃうんだけど、怒鳴れば怒鳴るほどますます勉強ができなくなることははっきりしてて、どのみちできないんだったらどっちでもいいじゃん、なんとかなるよ、と。達観ですね。

完璧で隙のない保護者のもとで育つ息苦しさ

井本 だけど、ときどき本当に隙のない親御さんがいて、それがいちばん悲惨です。

おおた ときどき完璧に子どもをコントロールするひとはいますよね。ただ怒鳴りつけて従わせるんじゃなくて、コーチングも心得ていたりして、真綿でくるむようにして思い通りに子どもを操る。開成の先生はそういうのを「カーリング親子」って言ってました。子どもが自分で進んでいるように見えて、実は進む方向を親が誘導しているって。

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